花王は、脱炭素経営の推進とサステナビリティ情報開示の高度化を目的に、アスエネのCO2排出量見える化・削減・報告クラウド「ASUENE」を採用した。1月23日、アスエネが発表した。20年以上利用してきた自社システムから移行することで、サステナビリティ開示制度(SSBJ)をはじめとする国内外の基準への対応力向上と内部統制の強化を図る。グローバル拠点での運用定着を進め、データに基づいたガバナンスの高度化を目指す。
花王は、2040年のカーボンゼロ、2050年のカーボンネガティブを掲げるグローバルESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」に基づき、脱炭素経営を推進している。一方で、20年以上運用してきた自社開発の排出量算定システムでは、今後義務化が見込まれるSSBJや、CDP、CSRDといった複数の開示基準への対応、さらには第三者検証を見据えた内部統制の強化が課題となっていた。国内外で情報開示の高度化が求められる中、グローバルでの運用性を備えた新システムへの刷新が必要な状況だった。
システムの選定にあたっては、グローバル展開を前提としたユーザビリティの高さや、自由度の高い分析機能を評価した。特に、算定担当者や管理者の工数を最小限に抑えながら運用できる点がポイントになった。また、Scope1から3までの領域における高い算定精度に加え、長年運用してきた既存システムからの移行を前提とした設計であることも重視した。SSBJの保証対応や第三者検証に対応可能な仕組みを備えていること、製造業を中心とした国内外の豊富な導入実績も、総合的な信頼性として評価された。
今後は、SSBJ対応を起点としてASUENEの活用を広げ、グローバル拠点への運用定着を推進する。購買や調達領域におけるサプライヤーデータの評価、製品単位のカーボンフットプリント(CFP)算定の高度化など、ESGデータを統合的に管理する体制を整えていく。国際的な開示要請への柔軟な対応を可能にすることで、脱炭素経営とデータガバナンスの両立を図る考えだ。