日本電波工業は、人事給与システム基盤をキヤノンITソリューションズのクラウドサービス「SuperStream-NX Cloud」へ移行した。9月25日、キヤノンITソリューションズが発表した。オンプレミス環境から週末の2日間で移行を完了し、サーバー保守やバックアップなどの運用負荷を軽減したという。今後はグループ会社への展開を進め、経営基盤のさらなる強化を図る。
日本電波工業は1948年設立の水晶デバイスメーカーである。水晶振動子や水晶発振器をはじめとするタイミングデバイス、無線機器などをグローバルに展開し、自動車、移動体通信、産業機器、特機、光学製品など幅広い分野に製品を供給している。海外売上高比率は8割超という。
同社は独自の人事・給与制度を運用しており、その制度に対応する人事給与システムとして2014年からSuperStreamを利用してきた。グループ会社への人事施策の展開を見据えて人事業務基盤を強化する一方、法改正に伴うパッチ適用やサーバー運用管理の負担軽減も課題となっていた。
そこで、オンプレミス環境で稼働していた人事給与システムをSuperStream-NX Cloudへ移行した。製品選定では、給与控除項目や各種保険の取り扱いを含む独自の人事給与制度に、標準機能で柔軟に対応できることを重視した。加えて、既存のSuperStreamの運用実績や長年のサポート体制、導入・運用コストの最適化も評価した。
移行作業は週末の2日間で完了した。移行期間中も業務への影響を抑えながらシステム運用を継続し、短期間でクラウド環境への移行を実現した。
今後は、グループ会社への人事施策の展開も見据え、人事業務基盤の強化を進める。日本電波工業の上野氏は、クラウド移行後の効果について、「[ソフトウェアのバージョン]アップなどは一切実施せずに済むなど、システム部門の運用負担の軽減にもつながっています」と話す。植田氏は、「SuperStream-NX Cloudのさらなる用途拡大にも期待しています」と述べた。