中央労働金庫は、全職員約3000名が利用する生成AI活用基盤として、Allganizeの生成AIプラットフォーム「Alli LLM App Market」を採用した。7月9日、Allganizeが発表した。全部署で利用を開始しており、生成AIによる業務効率化を通じて創出したリソースを人材配置の最適化や顧客への提案品質向上に活かす。
中央労働金庫は、首都圏1都7県を営業エリアとする協同組織系の福祉金融機関で、働く人や労働組合・生協などを主な対象とした「労働金庫」の中核的存在である。同金庫は対面での相談・提案力を核としながら、持続的成長を支える経営基盤の強化に努めている。その一環としてデジタル技術の活用による業務効率化に注力しており、利用における利便性と金融機関に求められる強固なセキュリティを両立した生成AI基盤の導入を検討していた。
複数のツールを比較検討した結果、主に三つの点を評価して同製品の採用を決めた。一つ目は、高いセキュリティ水準を維持しながら、庫内規程などのナレッジを検索拡張生成(RAG)でセキュアに活用できる点だ。回答根拠をプレビューで確認できる機能も評価された。二つ目は、プロンプト作成に慣れていない職員でも利用しやすい100以上の生成AIアプリが標準搭載されており、全職員が日常業務で無理なく利用できる点。三つ目は、初期導入から運用、独自アプリの作成やドキュメント整備まで、同金庫の状況に合わせた伴走支援を受けられる点である。
職員は、標準搭載された業務用AIアプリのほか、庫内規程に基づく回答生成機能や独自の生成AIアプリなどを活用し、さまざまな領域での利活用を進める。
中央労働金庫常務理事の山崎英一氏は、「運動・事業の持続的な成長に向けて、中央ろうきんらしい提供価値を定義し直し、組合員とその家族の課題解決に貢献することを目的に中期経営計画を策定し、デジタル化を推進している。本プラットフォームの導入により業務効率化やコスト削減を進め、顧客への相談・提案など、より付加価値の高い業務に人的資本や時間を充て、生涯にわたる安心、最善、良質の提供につなげていく」と話している。