ミツカングループで取引先への商品規格書対応を担うMizkan Partnersは、インフォマートの「BtoBプラットフォーム 規格書」を導入した。9月25日、インフォマートが発表した。BtoBプラットフォーム 規格書と既存の規格書基幹システムを連携させることで、規格書の提出作業を従来比で大幅に効率化したという。
Mizkan Partnersは年間約1万2000件の商品規格書を取引先に提出している。そのうち約9000件は得意先が指定するExcel形式での提出が求められていた。これらのExcelファイルはフォーマットが統一されておらず、コピー&ペーストや目視での確認作業に多くの手間を要していた。煩雑な手作業はチェックミスのリスクもはらんでおり、1件の対応に30分から1時間かかることも少なくなく、業務負荷が増大していた。
こうした課題を解決するため、同社はBtoBプラットフォーム 規格書を導入し、社内の規格書基幹システムとのデータ連携を開始した。これにより、手作業による転記業務が不要になった。その結果、習熟すれば1件あたり5分で規格書の提出作業を完了できるようになった。
加えて、BtoBプラットフォーム 規格書に標準搭載されている「食品情報DB」機能を活用することで、業務負担をさらに軽減している。同機能は、業界で標準的に必要とされる項目の規格書をデータベース上に公開し、取引先が必要な時に自ら取得できるようにするものだ。Mizkan Partnersが公開情報を更新すると、すでに規格書を取得している取引先には自動で更新通知が届く仕組みになっており、同社から個別に連絡する必要がなくなった。これにより、取引先は常に最新の情報を入手でき、情報の齟齬による事故の防止にも貢献しているという。