さっぽろオータムフェスト実行委員会は、グルメイベント「2026さっぽろオータムフェスト」の会場運営において、マルチキャッシュレス決済サービス「KAZAPi(かざっぴ)」を採用した。9月10日、エム・ピー・ソリューションが発表した。全店舗へ合計330台の決済端末を配備し、来場者のレジ待ち混雑を緩和するとともに、簡易レジ機能との連携によって店舗や事務局の売上集計業務を効率化する。
さっぽろオータムフェストは、北海道や札幌の食をテーマに大通公園の7エリアで開催される大型イベントだ。旬の食材やご当地グルメを目的に道内外から毎年200万人以上が来場する。多数の来場者が集中する屋外イベントでは、店舗ごとの会計処理を迅速化してレジ待ちの混雑を避けることや、多様なキャッシュレス決済への対応が求められていた。また、屋外会場では電源環境が不安定になりやすい課題があり、万一の電源トラブルにも対応できる決済基盤の確保が不可欠だった。
こうした背景から同実行委員会は、2013年から同イベントで継続採用してきたKAZAPiの継続利用を決めた。採用にあたっては、クレジットカードや電子マネーなど多彩な決済手段に迅速に対応できる点や、屋外環境でも安定して稼働するバッテリー内蔵型のハンディ端末である点を評価した。突発的な電源断にも耐えうる仕様に加え、出店者への操作説明や加盟店申請といった事前準備から、会期中の現場運用までをカバーするエム・ピー・ソリューションのサポート体制も選定の決め手となった。通算9回目の採用となる今回は、全店舗に決済端末と独自のQRコード決済サービス「KAZAPi-QR」を配備し、端末総数は330台規模となる。
2026年の新たな試みとして、決済端末上で動作するSBペイメントサービスの簡易POSレジアプリ「SBPSかんたんレジ」を、約半数の端末に組み込んだ。これにより、追加の専用機器を用意することなく、既存の決済端末内で直接レジ操作と売上登録を完結できる体制を整えた。
新体制の整備により、会計時の金額二度打ちが不要となり、入力ミスの防止やスピーディな会計処理による接客効率の向上が見込まれる。さらに、従来は決済端末、QRコード決済、現金のそれぞれで個別に集計していた売上データを端末上で一元管理できるようになるため、日々の売上集計や実行委員会事務局への売上報告にかかる事務負担が軽減される。あわせて商品別の販売動向も可視化され、各店舗における仕入れや販売戦略の適正化にも役立つ。