東急カードは、ポイントサービスの利用促進や施策効果の可視化を目的に、データ分析とゲーミフィケーションを活用したマーケティングツール「マイグル」を採用した。6月9日、同ツールを提供するギックスが発表した。東急グループの複数施設を横断するスタンプラリーを実施し、前年同時期と比べてアクティブ会員数が約30%増加したという。顧客の行動変容をデータで可視化し、データに基づく継続的な施策改善につなげたい考えだ。
東急カードは「TOKYU POINT」のデジタルサービスの利用を促進している。属性や利用状況を踏まえて顧客を詳細に理解するとともに、個々の施策によって会員の新たな購買行動や施設を横断した回遊がどの程度生まれたのかを定量的に把握し、データに基づいて一気通貫で施策を改善する仕組みを構想していたという。
今回、そのための基盤としてマイグルを導入した。スタンプを通じて顧客の行動を可視化できる点や、LINEミニアプリを利用することで参加へのハードルを下げられる点が選定の決め手になったという。この仕組みを利用し、同社は2026年1月22日から2月15日にかけて、東急グループの対象施設で買い物をするとスタンプが付与されるスタンプラリーを実施した。
スタンプラリーへのエントリー数や参加者数は当初の想定を上回ったという。前年同時期と比べ、アクティブ会員数は約30%増加し、決済金額も20%台前半の伸びを記録。スタンプを5個以上獲得した高関与層は想定の3倍以上に達した。また、過去に利用したことのない施設での新規決済や、複数の施設を回遊する行動が生まれるなど、実際の購買・回遊行動に前向きな変化が生じたことが確認できたとしている。
今回の成功を足がかりに、東急沿線のより広いエリアへの回遊や、継続的な利用を促す取り組みも進める方針だ。LINEミニアプリに加えて自社アプリとの連携も視野に入れ、ポイントサービスの日常的な定着を目指す。社内で施策とデータ分析を連動させる体制を整え、取得したデータを次の施策に生かすサイクルをつくりたいとしている。