野原工芸、不正検知の自動化で転売対策を強化 業務工数を3割削減

2026年4月24日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 野原工芸は、ECサイトでの不正注文対策を目的に、かっこの不正検知サービス「O-PLUX」を採用した。4月23日、かっこが発表した。伝統工芸品である木軸ペンの予約販売における転売対策を強化するとともに、目視による確認業務を自動化し、運用効率を向上させた。

 長野県南木曽町で100年以上にわたり「南木曽ろくろ細工」の技術を継承する野原工芸は、木軸ペンの人気急増に伴い、現在は半年に一度の予約販売を行っている。しかし、希少性の高さからフリマサイト等での高額転売を目的とした重複注文やいたずら注文が多発。1日数千件に及ぶ注文データをスタッフが一つひとつ目視で確認し、個別に問い合わせを行うなど、多大な時間と労力がかかっていた。

 O-PLUXの採用にあたっては、Shopifyアプリ経由で容易に導入できる点や、リアルタイムでの自動審査が可能な点を評価した。2023年の導入当初は実感を把握するために目視チェックも並行していたが、精度の高さを確認できたことから、現在は審査の大部分をシステムに委ねている。

 導入の効果として、これまで二人体制で4日間を要していた注文完了後の案内業務が短縮され、業務全体の約30%に相当する工数を削減した。また、自動審査の導入により「見落としへの不安」といったスタッフの精神的負担が軽減されたほか、不正対策に真摯に取り組む姿勢を示すことで、顧客が安心して購入できる環境の整備にもつながっている。

 今後は、安定した受注基盤を活用しながら、丁寧なものづくりを継続していく方針だ。野原工芸代表取締役の野原一浩氏は、システム導入が顧客の安心につながることを期待するとともに、今後も木の良さを伝える製品を提供し続けていきたいとしている。

ニュースリリース