名古屋鉄道、3D LiDARでホームの転落検知 安全確認業務を省力化

2026年4月19日13:46|ニュースCaseHUB.News編集部
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 名古屋鉄道は、駅ホームにおける安全性向上と確認業務の効率化を目的に、OKIが開発した「ホーム転落検知サポートシステム」を導入した。4月15日、ホーム転落検知サポートシステムの本格展開を開始したOKIが発表した。現在は鉄道駅3駅で運用されており、人手不足が深刻化する鉄道現場において、安全確保と業務の省力化を両立させる。

 名古屋鉄道が導入したシステムは、3D LiDARセンサーを用いてホーム上の危険事象をリアルタイムに検知するもの。ホームからの転落や、列車とホームの隙間への挟まりなどを検知すると、駅ホーム上の信号設備と連携し、列車の運転士や車掌、駅係員へ即座に異常を通知する。これにより、発車前の安全確認の精度向上や、危険事象の見落とし防止をサポートする。

 システムの導入にあたっては、OKIおよび名鉄EIエンジニアと協業して構築を進めた。同システムは、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における研究成果を社会実装したもので、屋外環境でも高精度な検知が可能。名古屋鉄道の運用では、特に列車が駅に存在している「在線時」の転落検知に重点を置いている。

 従来のカメラによる画像解析と比較して、3D LiDARは距離情報を直接取得できるため、夜間や悪天候時でも安定した検知性能を維持できる利点がある。また、プライバシーに配慮しつつ、対象物の形状から危険を判定できる点も特徴だ。

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ホーム転落検知サポートシステムを利用した検知結果の例

 今後は、本格展開を通じて得られる知見をもとに、さらなる検知精度の向上や対象駅の拡大を検討する。名古屋鉄道は、最先端技術の活用によって乗客の安全を確保するとともに、駅務運営の効率化を推進していく。

ニュースリリース