清水建設、Workatoでデータ利活用基盤を構築 生成AI連携で業務自動化を加速

2026年4月19日13:28|ニュースCaseHUB.News編集部
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 清水建設は、オンプレミスやクラウドに散在するデータの連携と業務自動化を目的に、iPaaS「Workato」を採用した。4月14日、導入を支援した日立ソリューションズが発表した。生成AIと各種システムを連携させる標準環境として活用し、全社規模でのデータ利活用とAIによる業務プロセスの自動化を推進する。

 清水建設は長期ビジョン「SHIMZ VISION 2030」のもと、デジタルゼネコンというコンセプトを掲げてDXを推進している。その中核施策としてデータ利活用基盤の構築に取り組んできたが、複数のシステムにデータが分散しているため、必要な情報の抽出に時間を要するほか、データガバナンスの維持にも課題を抱えていた。2021年にデータ仮想化ソリューションを導入したが、大規模データの収集・加工やクラウドサービス間の連携において、より柔軟な対応が可能な仕組みを必要としていた。

 Workatoの採用にあたっては、1000種類以上の豊富なコネクタを備えている点や、ノーコード・ローコードで直感的に開発できる操作性を評価した。また、導入支援を担う日立ソリューションズが自社でWorkatoを活用しており、豊富な知見とノウハウを有していることも決め手になった。

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データ利活用基盤のシステム図

 導入後は、DX経営推進室が中心となって自動化処理を行う「レシピ」の内製開発を進めている。具体的には、システムメンテナンスの通知メールを大規模言語モデル(LLM)で分析し、緊急度に応じてチャットツールで担当者に自動通知する仕組みや、メールの内容をクラウドストレージに格納してBIツールで分析可能にするワークフローなどを実現した。これにより、従来は対応が難しかったユーザー部門からの要望にも迅速に応えられるようになった。

 さらに、これまで困難だったオンプレミスとクラウド間の双方向連携をセキュアに実現したことで、データ活用の幅が拡大。開発のリードタイム短縮とガバナンス強化の両立に加え、非IT部門の社員による「市民開発」の促進にもつながっている。

 今後は、WorkatoをAI活用の標準プラットフォームと位置付け、AIエージェントによる業務自動化のユースケースを拡大していく。社内サービスのAPIをWorkatoで部品化して全社展開するなど、デジタルゼネコンの進化に向けた基盤整備を加速させる。

 清水建設DX経営推進室先端技術応用部部長の岡崎良孝氏は、「日立ソリューションズの活用経験の共有には安心感があった。今後はAIエージェント環境としての活用も計画しており、幅広い知見を持つ同社とともに効果的なデータ利活用の仕組みを構築していきたい」としている。

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