旭ファイバーグラス、端末エミュレータ刷新で年間コスト40%削減

2024年10月29日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 旭ファイバーグラスは、キヤノンITソリューションズの端末エミュレータ「TCPLink」を採用し、運用コストの削減と情報システム部門の業務負荷軽減を実現した。10月23日、キヤノンITソリューションズが発表した。

 旭ファイバーグラスは、グラスウール断熱材や建材製品の製造販売を行う企業である。同社では、メインフレームの基幹システムで工場内の生産計画から出荷まですべての工程を管理しており、湘南工場と中部工場にある150台の端末から端末エミュレータを経由してシステムにアクセスしている。しかし、従来のブラウザーベースの端末エミュレータは、フォークリフトで使用する場合、複数の自動実行アプリケーションを使用しなければならず、セッションが切断されることもあった。このため、情報システム部門は接続状況に関する問い合わせやアプリケーションのインストール、相性問題への対応に追われ、本来の業務に支障をきたしていた。

 そこで旭ファイバーグラスは、端末エミュレータの更新時期が近づいてきたことを機に、運用コストの削減と情報システム部門の負担軽減を目的とした新たな端末エミュレータを検討した。選定にあたっては、メーカー純正端末エミュレータとの高い互換性と安定性、豊富な監視管理機能による運用効率の向上が重視された。TCPLinkはこれらの要件を満たし、従来の端末エミュレータと同等の機能を直感的な操作で利用できるため、現場への負担を抑えながらスムーズな移行を実現できる点が評価された。

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TCPLinkの概要図

 TCPLink導入の結果、初期費用と保守費用を含めた運用コストを5年間の総額で40%削減することができた。また、フォークリフトからの接続も安定し、セッション切断の問題も解消された。さらに、情報システム部門は、問い合わせ対応やアプリケーション管理などの負担から解放され、本来の情報システム業務に集中できるようになった。

 旭ファイバーグラスは、TCPLinkの導入により、運用コスト削減、業務効率化、情報システム部門の負荷軽減といった効果を実感している。

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