ブックマークスは、全国展開する会員制自習室「勉強カフェ」の全拠点に、Photosynth(フォトシンス)が提供する「Akerun入退室管理システム」を採用した。4月15日、フォトシンスが発表した。入退室管理を軸としたリモート接客体制を構築することで、安心・安全な自習環境の整備と運営効率化を両立。人件費の大幅な削減とともに、フランチャイズ(FC)加盟店の開業ハードル低減につなげる。
ブックマークスは2008年の創業以来、「学びを通じて幸せになる大人を増やす」をミッションに、日本初となる伴走型の会員制自習室を全国展開している。現在、直営とFCを合わせて38店舗を運営しているが、従来の人手に頼る施設運営には課題があった。早朝から夜間までの人員確保や人件費の負担に加え、以前導入していた入退室システムはドアの工事が必要で、1扉あたり20万から30万円の初期費用がかかることがFC展開の障壁となっていた。
こうした背景から、既存のドアに工事不要で後付け設置できる「Akerun」の採用を決めた。選定にあたっては、法人向けシステムとしての堅牢性と信頼性に加え、静かな学習環境を妨げない静音性や、停電時でも解錠可能な設計による安全性を高く評価した。
導入の効果として、Akerunを核としたリモート接客体制の構築により、店舗運営の人件費を40%削減することに成功した。クラウドカメラやチャットツール、会員管理システムを組み合わせることで、拠点のスタッフ配置を不要にし、リモートオペレーターによる複数店舗の一括管理を実現した。会員はICカードでスムーズに入退室でき、管理者はリアルタイムで履歴を確認できるため、利用者の安心感向上にも寄与している。
また、FC展開においても大きなメリットがもたらされている。開業パッケージにAkerunを標準採用したことで、加盟店の初期コストと設置負担が軽減された。本部がリモートで接客対応を代行する仕組みにより、加盟店オーナーが自らスタッフを採用する負荷も解消。これにより、地方都市を含めた全国規模での拠点拡大が容易になった。
今後は、外部の予約システムや会員管理システムとの連携をさらに深め、無人運営の利便性を高めていく方針だ。ブックマークス代表取締役の山村宙史氏は、「Akerunによる遠隔でのドア解錠は、リモート運営や無人化・省人化のすべてのベースになっている。今後も全国展開を支えるインフラとして活用していきたい」としている。