東ソーは、データに基づく戦略的な人材配置や従業員の自律的なキャリア形成の推進を目的に、「COMPANY Talent Management」シリーズ(CTM2.0)を採用した。4月20日、同製品を提供するWHI Holdingsが発表した。社内に分散していた人材データを一元化し、データに基づいた人事戦略や人材配置を実現したい考えだ。また、従業員の自律的なキャリア形成も促進する。
総合化学メーカーの東ソーグループは、中長期経営方針で人的資本価値の最大化を最重要課題と位置づけている。具体的な取り組みとしては、従業員が能力を最大限に発揮できる自律型人材の育成、知識や経験に応じた戦略的な人材配置を推進しており、その基盤となる新たなタレントマネジメントシステムとしてCTM2.0を導入した。
システムの選定にあたっては、人材データを一元管理できる点に加え、従業員にとって使いやすい画面設計を備えている点を評価し、CTM2.0の採用を決めた。東ソー人事部は、「自律型人材の育成を継続するためには従業員自身によるデータの蓄積が不可欠であり、人事部だけでなく従業員にとっても使いやすい操作画面も選定のポイントになった」としている。
CTM2.0の活用により、従業員の基本情報や評価結果、研修の受講履歴などを集約した統合的な人材データベースを構築する。プロジェクトに最適な人材を即座に抽出できるほか、経営層が客観的なデータに基づいてキーポジションの後継者候補を指名するなど、経営戦略と連動したタレントマネジメントが可能になると見込む。さらに、客観的なスキルデータと自己申告制度で収集した従業員の希望をシステム上で掛け合わせ、異動シミュレーションや組織改編案を策定する。人事部門の業務負荷を軽減しつつ、従業員の経験や希望を踏まえて人材配置の最適化を図る。
従業員向けには、それぞれが自身の情報を閲覧・管理できるマイページ機能を提供する。評価履歴や保有スキルを直感的に把握できる環境を整えることで、自身の現在の立ち位置を客観的に認識し、将来のキャリアプランを描きやすくなるとしている。システムを通じて上司と目指す方向性を共有し、必要なスキルを学ぶための具体的な行動計画へとつなげる仕組みを構築する。
東ソー人事部は、「これまで分散していた人材データを一元化し、データに基づいた客観的な人事戦略の立案ができる」と期待を寄せる。今後は、CTM2.0とベンダーの伴走型サポートを活用し、人的資本価値の最大化に向けた取り組みを一層加速させる方針だ。