フジテレビジョン、約40年分の映像資産の管理基盤をOCIで刷新

2026年10月23日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 フジテレビジョンは、約40年分の番組素材とメタデータを管理する総合コンテンツ管理システムの基盤を、日本オラクルの「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」で刷新する。映像資産の検索と再利用の高度化、インフラコストの最適化、将来のAI活用に向けた環境の整備を進める。10月22日、日本オラクルが発表した。

 総合コンテンツ管理システムは、番組制作や二次利用など、幅広い部門で使われる。番組制作に加え、配信、IP活用、二次利用など、コンテンツの活用の機会が広がる中、膨大な映像素材から、必要なコンテンツを素早く見つけ、安全かつ適切に再利用できる環境の整備が、重要になっている。

 新しい基盤は、OCI上に構築し、オンプレミスを含む既存の環境と連携させる、ハイブリッドとマルチクラウドの構成にした。サービスの要件に応じて、各ワークロードを、最適な環境に配置する。「OCI Compute」「Oracle Kubernetes Engine(OKE)」「OCI Object Storage」などを使い、フジテレビジョンの社内ネットワークとは、「OCI FastConnect」の専用線で接続する。Google Cloudとは、「Oracle Interconnect for Google Cloud」で専用接続し、OCIをマルチクラウド環境のハブにする。クラウド間のネットワーク転送コストを抑え、中長期的なコストの最適化を図る。設計と構築は、フジ・ネクステラ・ラボが支援した。

 エンジニアリングセンター 放送プラットフォーム部の平洋太統括エンジニアは、OCIの高い性能、セキュリティ、コスト効率に加え、他社のクラウド基盤と柔軟に連携できるマルチクラウドの特長を評価した。クラウド間のネットワーク転送コストを抑えられる点は、重要な選定理由の一つだという。

 稼働後は、安定運用と利用の定着を進めながら、映像素材の検索性、メタデータの品質、操作性を、継続して評価する。今後は、Google GeminiなどのAIを使った映像解析とメタデータの生成を含め、検索とコンテンツ活用の高度化を、段階的に検討する。平氏は「長年蓄積してきた映像資産をより迅速かつ安全に活用できる環境を整え、将来的にはAIによる新たなコンテンツ価値の創出につなげていきたい」と話す。

ニュースリリース