キッツ、工場の記録業務をFineReportで電子化 国内外に約70種類のアプリ

2026年10月23日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 総合バルブメーカーのキッツは、バリューテクノロジーのデータ可視化・ローコード開発ツール「FineReport」で、製造現場の記録業務の電子化を進めている。2023年のFineReport導入以降、国内外の製造拠点に約70種類のアプリを導入した。現品管理システムで、年間で1人分に相当する業務工数を削減し、開発の生産性は従来の約1.5倍になった。現品管理のシステムで、年間1人工相当の業務が減り、開発の生産性は、従来の約1.5倍になった。10月22日、両社が発表した。

 キッツは、中期経営計画「SHIN Global 2027」に基づき、データドリブン経営と、グループ全体の機動力の向上に向け、製造現場のDXを進める。製造現場では、各種の記録を紙で管理することが多く、記入、転記、検索に、多くの工数を要した。部門や工場ごとにシステムが個別最適化され、データを横断して活用しにくい課題もあった。現場データの電子化と、データ活用の基盤の整備を目的に、国内外のデータ可視化とデータ入力のツールを比べ、FineReportを選んだ。データの可視化(ダッシュボード)と、現場からのデータ入力を、1つのプラットフォームで実現できるオールインワン型のツールで、基幹システムなどとのデータ連携にも優れる。バリューテクノロジーが、業務課題を深く理解し、提案から導入の支援まで一貫して対応したことも、選定理由の一つだ。

 現品管理(在庫とロケーションの管理)、受入検査、工程検査、生産実績報告、部品のピッキング、製造進捗の可視化、トレーサビリティ管理などに、広げた。QRコードで情報を取得し、データをリアルタイムに入力して共有する。受入から出荷までの各工程でデータを連携させ、帳票の入力から、データの蓄積、可視化までを、一貫したプロセスにして、データ活用を前提とした業務プロセスへの転換を進める。生産部門の担当者が、自らアプリを開発する「市民開発」も推進し、要件の整理から、開発、現場展開までを、短期間で進められる体制が整いつつある。

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電力可視化のダッシュボード画面イメージ

 海外にも広がり、ベトナム工場では、多言語対応のFineReportで、16のシステムを構築し、iPadやQRリーダーなどのモバイル端末と組み合わせて運用する。日本で構築した仕組みを、海外拠点でも活用でき、SAPとの連携を含めた、グローバル共通の製造DX基盤の構築を進める。

 定量的な効果は、現品管理システムでは、年間で1人分に相当する業務工数を削減した。工程検査表の電子化による、検査記録の転記と集計の工数の削減、業務依頼書の電子化(1件あたり15分の削減)や、写真記録業務の効率化(1件あたり10分の削減)などの積み上げだ。ローコード開発で、開発の生産性が、従来の約1.5倍になった。海外の案件では、内製開発で、約1000万円のコストを削減した。定性的には、開発手法とデータ基盤の標準化で、開発効率が上がり、意思決定が速くなった。工程間のデータ連携でトレーサビリティを強め、作業の標準化で、属人化を解消し、ヒューマンエラーを減らした。

 今後は、現場起点の改善とデータ活用の積み上げを通じて、業務プロセスの標準化と高度化を進め、その成果を国内外へ広げる。データドリブン経営と、「市場×エリア戦略」を支える基盤として、取り組みを進化させ、グループ全体の機動力の向上と、グローバル競争力の強化につなげる方針だ。

ニュースリリース