NTTドコモ、顧客接点基盤「LAMP」のAPIゲートウェイにKongを選ぶ

2026年10月23日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 NTTドコモは、ドコモショップとWebの顧客接点を支えるフロントエンド基盤「LAMP」で、マイクロサービス間の通信を制御し、管理するAPIゲートウェイに、Kongの製品を選んだ。9000万超の契約情報を持つバックエンドを、急なアクセスの増加から守る。10月22日、Kongが発表した。

 LAMPは、営業系のフロントシステムで、2024年3月に、ドコモショップとWebで商用ローンチした。9000万超の契約情報を管理するレガシーCRM「ALADIN(SoR)」と、顧客接点を担う「LAMP(SoE)」を分離し、顧客ニーズの変化に素早く対応できる構成へ刷新してきた。年間1620万人以上が来店するドコモショップと、年間約5.3億人が使うオンラインサービスを支える。

 LAMPは、Amazon Web Services上の「Amazon ECS」を基盤とし、マイクロサービス化で高い俊敏性を実現した一方、新たな課題が出た。マイクロサービスの数が増え、設定と運用が複雑になった。新型iPhoneの発売時などに、急激なトラフィックの増加が起き、バックエンドのALADINを守る流量制御にも、限界があった。従来使っていた「AWS App Mesh」のサービス終了が発表され、大規模環境に適した、新しい通信制御基盤の検討が、急務になった。

 複数の製品を比べ、4点を評価してKongを選んだ。一つ目は、レートリミット機能で、イベント時のスパイクアクセスから、バックエンドを自動で保護し、人手による個別の対応を不要にできる点だ。二つ目は、「Kong Konnect」のコントロールプレーンで、分散していたマイクロサービスの設定を一元管理でき、設定の変更と運用を効率化できる点。三つ目は、Kubernetes(EKS)への移行を前提とせず、既存のAmazon ECS環境を維持したまま導入できる点。四つ目は、プラグインで、エンドユーザー向けの「dアカウント」や、社内スタッフ向けのIDなど、複数の認証要件を、ゲートウェイ層で統合できる点だ。

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LAMPにおけるKong導入校正イメージ

 NTTドコモは、大規模アクセス時にもサービスを止めない耐障害性、マイクロサービス管理の簡素化による開発スピードの向上、Blue/Greenデプロイメントの標準化による、安全なリリース運用、フロントエンドとバックエンドの責務分離を前提とした、持続可能なアーキテクチャの確立を期待する。

 今後は、Kongを共通基盤とし、APIのレイテンシの異常検知や、障害の予兆の把握など、AIによる運用監視の高度化を検討する。Dev Portal機能で、社内外に向けて、APIをカタログ化し、再利用を進め、AIエージェントなど新しい技術にも対応できる、共通基盤として使い続ける構想だ。

ニュースリリース