イオンディライトが、支出管理プラットフォーム「TOKIUM」を導入した。12月18日、TOKIUMが発表した。
イオンディライトでは、長年使用してきた自社開発システムの老朽化に加え、電子帳簿保存法やインボイス制度といった法改正への対応が喫緊の課題となっていた。また、本社移転に伴う書類保管スペースの不足も深刻化しており、ペーパーレス化を推進する必要に迫られていた。従来のシステムでは、経費精算のために全国500か所以上にある拠点から会社に戻る必要があり、従業員の負担が大きかった。
これらの課題を解決するため、同社は従業員の手間や工数を削減し、業務効率化を実現できるTOKIUMを選定した。「TOKIUM経費精算」は、スマートフォンからの経費精算申請、承認を可能にし、場所を選ばずに経費精算ができるため、従業員が会社に戻る手間を削減できる。「TOKIUMインボイス」は、郵送やメール添付、ウェブダウンロードなど、さまざまな形式で届く請求書の受領を代行し、データ化まで行う。これにより、入力作業を大幅に削減し、クラウド上で請求書処理が可能になるため、出社を前提とした経理処理システムを改善できる。さらに、領収書や請求書の保管代行や、1枚単位での返却サービスも評価された。
TOKIUMの導入で、経費精算書類のペーパーレス化が進み、年間50箱あった書類の保管量が4分の1に削減された。また、紙でのやり取りが減少したことで、社内メール便の郵送代や倉庫での保管料といったコスト削減も実現し、全国の拠点で働く従業員の業務負担も大幅に軽減された。
グループ財務経理部経理グループの日根野谷正浩氏は、「システム刷新にあたって最優先事項にしていた現場の業務効率化を実現することができた。特に、スマホからの経費精算申請が可能となったことで、現場で働く従業員からも非常に好評だ」とコメントしている。今後は、経理の専門性を高め、より高度な知識を身に着けるとともに、経理業務の効率化をさらに推進していく。