キッセイ薬品工業、請求書発行システム導入で月間42万円以上のコスト削減を実現

2024年9月9日08:55|ニュースリリース公開日 2024年8月30日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 キッセイ薬品工業は、インフォマートの電子請求書システム「BtoBプラットフォーム請求書」を導入し、郵送費や経理処理の人件費などを月間42万円以上削減した。8月30日、インフォマートが発表した。

 同社は全国に10の支店と営業所を持ち、特約店と呼ばれる医薬品卸売事業者を通じて医療用医薬品を販売している。請求書発行システム導入前は、印刷した大量の請求書を取引先ごとに仕分け、封入する作業が発生していた。「請求書の締め処理の関係ですぐに請求書を送って欲しい」という取引先には、紙の請求書に押印し、複合機でスキャンしてメールやFAXで送付していたという。

 2023年10月にスタートしたインボイス制度への対応も課題となっていた。キッセイ薬品工業の販売管理システムはインボイス制度に対応した消費税額の計算ができなかったため、制度開始の1年前からインボイス制度対応のサービス導入を検討し始めた。

 BtoBプラットフォーム請求書の採用にあたっては、インボイス制度に対応した消費税額を自動計算する機能を評価。加えて「インボイス制度だけでなく電子帳簿保存法にも対応しており、請求書の受領側である取引先にもメリットがあると考えた」とキッセイ薬品の財務管理部は説明している。

 導入後、請求書の発行業務は大幅に効率化したという。146社の特約店のうち、8割にあたる117社がデジタル化に対応しており、販売管理システムからCSVデータをBtoBプラットフォーム請求書にアップロードするだけで請求書を発行できるようになった。書面での発行を希望する一部の取引先に対しては、「郵送代行サービス」を利用している。導入前に発生していた取引先ごとの仕分けや封入作業は全てなくなり、印刷や郵送にかかる経費と人件費を合わせると、月間約12万5000円のコスト削減につながっている。

 請求書の受け取りも効率化している。販管費で受け取る月間2000通の請求書のうち、BtoBプラットフォーム請求書で受け取るものが増えており、受け取りから基幹システムへの入力までシームレスにデータ連携できるケースが増えたとしている。副次的な効果として、請求書の保管や経理処理にかかる人件費などを月間約30万円削減したという。さらに、BtoBプラットフォーム請求書の通知書機能を活用することで、支払通知書の書式をインボイス制度に対応したフォーマットに統一するとともに、電子帳簿保存法にも対応したとしている。

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