仙台市は、市民の健康意識向上と行動変容を促すため、スマートフォンアプリ「デジタル健康手帳」を採用した。2月10日、同アプリを提供するNECソリューションイノベータが発表した。歩数データの可視化やAIによる将来の健康予測を通じて、ライフスタイルに合わせた健康づくりの定着を目指す。3月31日まで実施される「アルーク・ウゴーク月間 第2弾」において、アプリの普及と活用を推進する。
仙台市では、メタボリックシンドロームの該当者や予備群が多い状況が継続的な課題となっている。この改善に向け、市民が自身の健康状態に関心を持ち、楽しみながら継続できる健康づくりの仕組みが求められていた。そこで、最新のデジタル技術を活用して、一人ひとりの健康意識を高めるきっかけを創出するため、デジタル健康手帳の提供を決めた。
デジタル健康手帳は、日々の活動量や健康情報を一元管理できるアプリケーションだ。スマートフォンの歩数データを自動取得して可視化するほか、目標達成をサポートするプッシュ通知を配信する。今回のキャンペーンでは、地域通貨が当たる抽選の参加条件である「1日6000歩」の達成を後押しする通知を配信し、日常的な歩行の継続を支援する。

また、マイナポータルとの連携機能により、利用者の同意のもとで診療履歴、薬の処方履歴、健診結果、予防接種などの情報をアプリケーションに記録できる。体重や体温、血圧といった日々の健康状態も手入力やスマートフォン経由で自動記録が可能だ。これらのライフログを継続的に蓄積することで、健康状態の変化を容易に把握できる環境を整えている。
最大の特徴は、AI技術を用いた将来の健康予測機能だ。「NEC 健診結果予測シミュレーション」の技術を活用し、現状の生活を継続した場合の3年後の検査値を予測する。さらに、生活習慣を見直した場合の予測値や具体的なアドバイスも表示。将来の健康リスクを可視化することで、市民の行動変容を強力にサポートする。
仙台市では、キャンペーン期間終了後にアプリケーション利用前後の健康状態や意識の変化について利用者アンケートを実施し、導入効果の検証を行う予定だ。