アイオスは、保有する約430台のIT資産管理とセキュリティ対策強化を目的に、クオリティソフトのクラウド型IT資産管理・セキュリティ対策ツール「ISM CloudOne」を採用した。8月4日、クオリティソフトが発表した。Excelによる手動管理から脱却し、テレワークや客先常駐など多様な環境下における端末稼働状況のリアルタイムな可視化と脆弱性チェックの自動化を図る。
アイオスは金融や公共、社会インフラなどのIT基盤を支えるシステムインテグレーターだ。自社内や拠点、客先常駐先、テレワークなど、約430台の端末が様々な環境で稼働している。従来はIT資産管理ツールを運用しておらず、Excel台帳による手動管理を行っていたため、利用実態の正確な把握や管理の属人化が課題となっていた。さらに、OSのパッチ適用も手動での案内に頼っており、脆弱性対策における運用負荷や情報漏洩リスクへの対応が急務となっていた。
同社はオフィス移転に伴うサーバールーム撤去を契機として、全社的なクラウド移行の方針を決定した。比較検討にあたっては、システム開発に携わる社員が多いことから、端末のパフォーマンスに影響を与えない負荷の軽さを重視した。一元管理、長期ログ保管、デバイス制御、パッチ管理といった必要な機能が網羅されている点やコストパフォーマンスの高さを評価し、ISM CloudOneの選定に至った。
ISM CloudOneの導入により、場所を問わず端末情報が自動収集され、稼働状況がリアルタイムに可視化されるようになった。また、端末起動時の自動チェックとアラート表示により脆弱性が可視化され、管理工数の削減に加え、社員が自発的に更新対応を行う意識変容にもつながっている。さらに、ワークフロー機能を活用した外部デバイスの制御を導入し、業務上の利便性を維持しながら持ち出しログの管理やガバナンス強化を実現した。
アイオスシステム革新グループグループサブマネージャーの飯島志能氏は、「最大の効果は、端末を起動するたびに脆弱性チェックが自動で入ることで、社員側のセキュリティ意識が大きく変わったことだ。以前のような一方通行のアナウンスではない双方向の運用ができている」と評価している。また、同グループメンバーの小栗大輝氏は、「操作ログはトラブル時の解析だけでなく、プロジェクト参画中の稼働状況の確認など、業務可視化の手段としても活用し始めている」と語る。
今後は、約100台あるスマートフォンの管理を情報システム部門へ移管し、MDM機能による一元管理を進める計画だ。モバイル領域でのセキュリティレベル向上を図るほか、自社RPAとの連携による運用自動化や、ログイン管理の更なる強化も検討していく。