アイリスオーヤマ、受注出荷の帳票基盤を刷新 開発要員4倍で迅速化

2026年8月30日16:06|ニュースCaseHUB.News編集部
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 アイリスオーヤマは、新受注出荷システムの帳票基盤としてウイングアーク1stの「SVF」を採用した。8月27日、ウイングアーク1stが発表した。40年近くオフコンとCOBOLで運用してきたシステムをオープン化し、帳票開発の担い手を4倍に増やすとともに開発スピードを最大1.5倍に高めた。急増する取引先ごとの帳票作成を効率化し、消耗品事業などの拡大を後押しする。

 アイリスオーヤマは生活用品や家電に加え、天然水やパックごはんなどの食品、消耗品事業に注力している。問屋を通さず量販店やスーパーマーケットと直接取引を行うビジネスモデルを展開しており、取引先ごとに専用の出荷ラベルや伝票が必要となる。これまで受注出荷システムはオフコン上でCOBOLによって稼働してきたが、専門知識を持つ開発人材の不足が課題となっていた。帳票開発案件が毎月数十件滞留し、新規取引開始の遅れといった機会損失が生じていた。

 同社はデータドリブン経営の推進に向けて受注出荷システムの刷新を決め、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)上にJavaを用いた新システムを内製でスクラッチ開発した。その際、オフコンが備えていた大量印刷のためのスプール機能をオープン環境で自社実装することが難しかったため、帳票基盤にはパッケージ製品の採用を決めた。比較検討を経て、高度なスプール管理機能、印刷処理速度、複数メーカーのプリンターへの対応力などを評価し、SVFを選定した。

 2023年7月に開発環境の構築に着手し、既存帳票の棚卸しや統合を進めながら約500種類の帳票を再構築した。帳票設計ツール「SVFX-Designer」の直感的な操作画面により、開発担当者以外のメンバーも帳票開発に携われる体制を整備。新受注出荷システムは2025年9月に本稼働を迎えた。

 新基盤の稼働により、帳票開発に携わる人員は約4倍に拡大し、滞留していた案件を解消した。開発速度はラベルで約1.2倍、帳票類で約1.5倍に改善している。また、国内11工場で1日10万枚に達するラベル印刷を安定して処理できるようになった。従来は特定端末からしか行えなかった印刷指示がどの端末からも可能になったほか、現場スタッフが自ら過去の帳票を再出力できるようになり、システム部門の運用負荷も軽減した。外部委託倉庫への出荷情報メール送信も自動化されている。

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システム連携イメージ

 今後は、Visual Basic 6.0で構築された残るレガシー領域の帳票移行を進めるほか、グループ会社へのSVF展開も検討し、事業拡大に対応した帳票基盤の統合を進める。

 アイリスオーヤマ システム部 部長の阿部弥孝氏は、「膨大な帳票をスピーディーに印刷するためにスプール機能は欠かせない。従来のオフコンにあった機能をオープン環境で実現することが大きな論点だった。増え続ける帳票の開発と印刷の効率化は当社の成長を支えるものであり、今後も機能拡張に期待している」とコメントしている。

ニュースリリース