radiko、態度変容を事前予測するAIモデルを構築 音声広告の効果向上へ

2026年8月30日21:59|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ラジオ番組の配信サービスを運営するradikoは、音声広告サービス「radiko audio Ad」の広告効果を高める取り組みとして、新たなターゲティングセグメント「Impact Audience」の提供を開始した。ブランドに対する認知や興味、購入意向などの態度変容が見込まれるリスナーを、広告配信前にAIで予測して広告を配信する。データ分析やAIモデル構築の技術支援はDATUM STUDIOが担当した。8月27日、DATUM STUDIOが発表した。

 radikoは、民放ラジオ局の番組などをインターネット経由で配信している。デジタル広告市場ではターゲティング技術の高度化が進む一方、実際のブランドリフトにつながる可能性が高いユーザーを見極め、広告を配信することが課題となっていた。属性情報だけでは、広告接触による態度変容が見込まれる層を十分に捉えきれないためだ。

 この課題に対応するため、radikoはDATUM STUDIOの技術支援を受け、Impact Audienceを構築した。Impact Audienceは、広告接触を通じて認知や興味、購入意向が高まるなど、態度変容が生じたリスナーの傾向をAIモデルに学習させる。広告への反応が見込まれるユーザーを配信前に予測し、ターゲティングするセグメントである。

 モデルの学習には、独自のアンケート調査「radikoサーベイ」の実測データに加え、蓄積してきた聴取ログや広告配信データを用いる。radikoは2023年からデータ分析基盤の刷新やデータ処理の最適化を進めており、今回の開発では、その過程で得た知見も活用した。

 開発に当たりDATUM STUDIOは、広告接触後の意識変化をデータ上の正解ラベルとして定義し、学習データの構造を設計した。続いて、音声メディア特有の聴取行動データを態度変容との関連性を示す特徴量に変換した上で予測モデルを構築し、反応が見込まれるリスナーを優先的に抽出できるようにした。

 検証では、予測スコア上位20%のユーザー群において、全体平均の1.4倍の態度変容率を確認した。また、日用消費財、自動車、不動産など、購買検討期間や消費者行動が異なる業種の特性に応じてモデルを設計している。

 radikoは今後、Impact Audienceの対応業種を拡大するとともに、モデルの継続的な改善を進める。市場トレンドや生活者の関心の変化に対応するため、radikoサーベイの実測データを定期的にモデルへ反映し、精度を維持する運用体制も整える。

ニュースリリース