大府市、不登校支援でメタバース活用4年目へ 児童生徒の参加率・満足度が向上

2026年8月6日09:00|ニュース谷川 耕一
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 愛知県大府市は、富士ソフトの教育メタバース「FAMcampus」を活用した長期欠席児童生徒支援事業の4年目の運用を開始した。8月5日、富士ソフトが発表した。不登校傾向にある児童生徒に対し、オンライン上で学習や交流ができる安心した居場所を提供し、社会的自立を促す。年々、参加率や利用者および保護者の満足度が向上するなど、取り組みの定着が進んでいる。

 文部科学省の調査によると、2024年度の小中学校における不登校児童生徒数は35万人を超えて過去最多を記録し、12年連続で増加している。外出が困難な児童生徒や対人関係に不安を抱える層への支援が自治体共通の課題となる中、大府市においても2019年からの6年間で長期欠席傾向にある児童生徒数が約2倍に拡大していた。

 こうした背景から大府市は、2023年度に策定した「おおぶレインボープラン」の一環として教育メタバースの導入を決めた。そのために富士ソフトが提供する「不登校支援パッケージ」を採用した。同パッケージは、学びの場となるメタバース空間に加え、専用カリキュラム、専門講師、不登校支援専門員の4要素を統合したもので、企画立案から日々の運営支援までを一貫して提供する。

 大府市では週2日、午前中にFAMcampusを開放し、1日2コマの授業を実施している。小学校1年から中学校3年までの範囲を自身のペースで学べる教科学習に加え、謎解きゲームやプログラミングといった趣味実用系の授業を取り入れている。さらに、児童生徒が自作した作品や好きなものを紹介できる展示会も開催し、参加しやすい環境を整えている。

 事業の継続により、児童生徒の参加率は年々上昇している。アンケート調査では利用満足度が向上しているほか、保護者からも子供の変化を実感する声や事業を高く評価する回答の割合が増加している。

 大府市教育委員会は、これまでに利用した児童生徒や保護者から多くの前向きな声が寄せられており、教育メタバースが支援の選択肢として一定の役割を果たしているとコメント。誰一人取り残さないという考えのもと、関係機関と連携しながら今後も安心して学び成長できる環境づくりを推進する。

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