加藤建設、クラウドワークフロー活用で申請業務を50%削減

2024年9月9日08:55|ニュースリリース公開日 2023年8月24日|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 加藤建設が、クラウド型ワークフロー「X-point Cloud」を導入し、申請業務の時間を約50%削減した。8月24日、ワークフローソリューションベンダーの株式会社エイトレッドが発表した。

 愛知県海部郡に本社を置く加藤建設は、北海道から九州まで約20カ所の拠点を展開する建設会社だ。同社は紙と印鑑を前提とした申請業務のデジタル化と効率化を推進するにあたり、複数の課題を抱えていた。全国の拠点で使用される紙の帳票が標準化と一元管理の妨げとなっていたほか、既存システムの機能的制約により電子化の推進が困難だった。また、アナログな文化が根強く、業務のデジタル化に歯止めがかかっていた。

 これらの課題を解決するため、加藤建設はクラウド型ワークフロー「X-point Cloud」の導入を決定した。複雑な申請業務を電子化できる機能を重視し、2製品で比較検討した結果、申請フォームや承認ルートをより細かく設定できることが決め手となった。入力補助機能や自動分岐機能も高く評価された。

 現在、加藤建設ではグループ会社を含む約450名の従業員がX-point Cloudを利用している。社内のほとんどの申請業務が電子化され、一つの申請業務に要する時間が平均で約50%削減された。また、入力補助機能などの活用により、誤記による申請の手戻りも約30%減少した。各拠点からの紙の帳票郵送が不要となり、毎月段ボール10箱分もかかっていた郵送費も節減された。

 加藤建設は更なる効率化を目指し、他の業務システムのデータをRPAでX-point Cloudに連携し、申請書作成時に利用できる仕組みを構築するなど、全社的な業務効率化を推進している。これにより、建設DXに向けた組織基盤の構築にも成功した。

 同社は今後、デジタル技術をさらに活用し、業務プロセスの最適化と生産性向上を進めていく方針だ。
 
ニュースリリースURL
https://www.atled.jp/news/20230824_01/