リコーは、Works Human Intelligence(WHI)の統合人事システム「COMPANY」を導入し、年間約5100時間分の人事業務の効率化を実現した。WHIが6月5日に発表した。
リコーは現在、OAメーカーからデジタルサービス企業への変革を目指し、社内の情報システム刷新も進めている。従来の人事システムでは、経営環境や人事方針の変化に柔軟に対応できず、データ出力にも時間がかかるなどの課題を抱えていたという。
そこでリコーは、「Fit To Standard」の考え方に基づき、標準的なシステム・プロセスを取り入れ、人事システムを刷新することを決断。「事業の変革に伴い変化する人事制度へスピーディに対応できる柔軟性」「オペレーション効率化・満足度向上」「データ利活用」という三つの観点で検討を進め、最終的に、「COMPANY 人事」「COMPANY Web Service」を国内グループ13社、約3万2000人の従業員向けに導入した。
COMPANYの導入により、帳票出力の効率化、人事異動・組織変更作業の自動化、操作性の向上を実現し、年間約5100時間分の業務時間を削減したという。また、人事データの操作・抽出が容易になったことで、人事担当者自身でデータを分析し、必要な帳票を作成することが可能になったとしている。
リコーは今回のシステム導入で創出された時間を、データ活用による戦略策定など、より創造性を求められる業務に充てていく方針だ。将来的には、蓄積された人事データを活用し、人材の最適配置や経営目標達成状況の確認などにも活用したい考え。
リコー コーポレート執行役員CHROの長久良子氏は、「COMPANYの導入により、制度変更に伴うシステム改修作業を自社のSEが行う必要がなくなり、人事業務の効率化も実現されると期待している。人事データの活用をさらに加速し、より付加価値の高い業務へリソースを集中させることで、人的資本経営を一層推進していく」としている。
ニュースリリースURL
https://www.works-hi.co.jp/news/20240605