第一貨物、ファイル基盤の一元化で権限設定を5分以内に短縮 約1500ID規模で運用再構築

2026年8月7日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 第一貨物は、クラウドファイルサーバー「Fileforce」を全社基盤として本格運用に移行した。ファイルフォースが、8月6日に発表した。従来はネットワーク接続型ストレージ(NAS)4台で分散運用していたが、これを一元管理へと集約し、約1500ID規模のファイル共有環境を再構築した。これにより管理者の運用負荷を軽減するとともに、社内外での大容量ファイルのやり取りの円滑化を図る。

 第一貨物は1941年設立の物流企業で、全国71カ所の事業所を展開し、貨物自動車運送事業をはじめとする総合物流サービスを手がけている。同社では従来、事業所や部署ごとにNAS4台を分散運用し、個別設定でアクセス権限を管理していた。利用範囲の拡大に伴い、権限付与や設定の確認作業に時間を要していたほか、ファイルの削除や移動が発生した際の操作履歴の特定にも時間を要し、管理者の対応負担が課題となっていた。また、社外とのやり取りでメール添付の容量制限に直面し、部門ごとに異なる方法でファイルを授受する場面もあった。

 課題の解消に向けて複数の企業向けクラウドストレージを比較検討した結果、Fileforceの採用を決めた。採用にあたっては、既存のエクスプローラー(Windowsの標準ファイル管理ツール)に近い操作感で現場へ展開しやすい点や、標準搭載のランサムウェア対策機能、容量課金でユーザー数無制限という料金体系を評価した。多拠点かつ利用者数が多い同社の運用形態に適合すると判断した。

 移行にあたっては、オンプレミス環境にあった約10TBのデータから不要なファイルを削除し、約6.5TBに対象を絞り込んだ。業務への影響を抑えるため、データ転送ツールを用いて週末や夜間に段階的な移行を進めた。

 同基盤の運用開始により、従来分散していたファイル運用が一元化され、権限付与作業はWeb上で完結して依頼から5分以内で対応可能になった。また、詳細な操作ログの把握が容易になり、問い合わせ時の初動対応や状況確認の負荷が軽減した。実務面では共有リンクの活用により大容量ファイルをメール添付せずに受け渡しできるようになり、営業部門での顧客対応が円滑化したほか、有料オプション「IntelliSearch Pro」の全文検索機能により必要な情報へ素早くアクセスできる環境も整った。

 第一貨物 情報システム部長の田中氏は、「大容量ファイルをメール添付せずに受け渡しできるようになり、社内外のやり取りがスムーズになった。特に営業部門での顧客対応の円滑化につながっている。検索レスポンスも速く、実務で使いやすい」と評価している。今後は万が一の障害や攻撃に備えた安心感を維持しつつ、社内の情報活用の効率向上を進めていく。

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