総合建設会社の明豊エンジニアリングは、建設業に特化した建設業務統合クラウドシステム「建設バレーナ」を工務部門と経理部門に導入した。6月26日、システムを提供しているOffice Conciergeが発表した。従来の紙やエクセル中心の業務をデジタル化し、全体で月間約57時間の作業時間削減を見込む。
明豊エンジニアリングでは、現場ごとに工事の進捗に応じた支払処理や請求書作成などを紙やエクセルを中心に手入力で行っていた。また、工務部門で作成した支払関連データを経理部門へ受け渡す際の確認や修正に時間を要し、部門間の連携が課題となっていた。そこで同行は、自社の業務フローに合わせたカスタマイズが可能で、会計システムと連携できる同システムの採用を決めた。Office Conciergeの支援のもと、担当者の声を反映しながらシステムを構築した。
導入後は、工務部門が入力したデータがそのまま経理部門の会計システムへ連携されるようになり、一連の流れで処理できるようになった。手作業で行っていた書類作成がシステム上で一括出力できるようになり、月末業務の所要時間は約2.5時間から約0.5時間へと短縮。経理部門でも確認や突合、修正作業が解消され、情報のタイムラグがなくなった。これにより、月間の作業時間は工務部門で約46時間、経理部門で約11時間削減される見込みだ。
今後は、定期的な社内研修の実施により現場への定着を図る。さらに、竣工検査向けチェックシステムやAI音声認識を活用した議事録自動生成など、現場に近い業務のDXも推進していく。効率化によって創出した時間を現場の図面確認や施工精度のチェックに充てることで、現場管理体制の強化と品質向上を図り、管理棟数の拡大に対応できる組織づくりを進める。