三晃金属工業、ナレッジ管理ツール採用で現場のノウハウを資産化

2026年6月27日15:44|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三晃金属工業は、現場の専門知識やノウハウの属人化解消を目的に、ナレッジ管理ツール「ナレカン」を採用した。6月26日、提供元のStockが発表した。社内規程や技術資料の一元管理と「社内知恵袋」の仕組みにより、若手社員の疑問の早期解消やスキルアップの加速につなげている。

 金属屋根業界で開発から製造、施工を一貫して手掛ける三晃金属工業では、現場の専門知識やノウハウといった経験知が個人の頭の中やフロー情報に埋もれ、会社の資産として活用できていないことが課題だった。必要な情報にたどり着けずに同じミスが繰り返される悪循環が生じていたほか、資料の散在による若手社員の検索コスト増大も重なり、同社は2024年度に部門横断のプロジェクト組織「BPX班」を発足。ナレッジ共有による業務効率化に向けたツールの検討を開始した。

 複数のツールを比較検討するなかで、ナレッジの蓄積に強みを持つナレカンを選定。実務者の反応を確認するため、若手社員を中心に全体の約2割にあたる100名規模でトライアルを実施した。その結果、質問の解決スピードの速さやAI検索による社内規定の検索性向上を確認。マニュアルがなくても直感的に使えるUIや、質問と回答のやり取り自体を蓄積できる仕組みが課題解決と合致したため、全社導入を決めた。

 2025年の導入から半年が経過し、同社では資料を一元管理したうえで、まずナレカンを検索し、解決しない場合に質問するフローを徹底している。現在は日々2件から3件の質問が寄せられている。「質問の内容を気にしない」「批判をしない」というルールのもと、回答者側も素早い対応を意識することで、若手社員が本社へ気兼ねなく質問できる環境が整った。

 導入後は、若手社員の心理的ハードルが下がり、疑問の早期解消が進むなどの効果があらわれている。回答側にとっても現場の困りごとが可視化され、施工管理や品質管理の現場で不足している情報が明確になった。当初は専門部署が主に回答していたが、現在は実務者同士で知見を共有する自走型の組織文化が育ちつつある。今後は、現場写真や施工動画といった視覚的なナレッジの蓄積・活用方法の検討を進め、持続可能な成長基盤の構築を目指す。

ニュースリリース