リコーインダストリーは、NECネッツエスアイのオールインワン・コア一体型ローカル5Gシステム「HYPERNOVA」を採用し、東北事業所のローカル5G環境を刷新した。7月9日、NECネッツエスアイが発表した。これを契機に、工場DXとデジタルマニュファクチャリングを加速させたい考えだ。
リコーインダストリー東北事業所は生産現場のデジタル化によるQCD(品質、コスト、納期)の向上に注力しており、その一環として2021年4月からローカル5Gを導入していた。ローカル5Gが持つ高速、低遅延、多数同時接続という特性や、既存の無線ネットワークと干渉しない周波数帯を利用できる利点を生かし、360度カメラ「RICOH THETA」を使った高精細なライブ映像による工場見学などを実施してきた。
今回新たに採用したHYPERNOVAは、移動可能なサイズでありながら高出力かつ安定稼働を実現するオールインワン・コア一体型ローカル5Gシステムだ。国産品質で日本語インタフェースに対応しているため、運用や保守の手間を軽減できるという。
5G環境の刷新プロジェクトでは、課題抽出から導入効果を最大化するためのエリア設計、性能評価、最適な運用フローの設計、運用技術サポートまで、NECネッツエスアイが一貫して支援したという。