野田彦、食品表示の自動化で作業時間6割超削減 新事業拡大へ処理能力3倍に

2026年9月14日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 水産仲卸の野田彦は、サトーのラベル自動印字貼付ロボット「S-ROBO Pro」を採用した。9月11日、サトーが発表した。賞味期限や消費期限ラベルの貼付作業時間を約8時間から約3時間へ短縮し、多品種小ロット化が進む食品表示業務の効率化を図った。受託体制を整えることで、新たな収益機会の創出にもつなげている。

 野田彦は名古屋市中央卸売市場を拠点に、水産加工品をはじめとする多種多様な商品を量販店などへ供給している。近年、量販店の在庫管理高度化に伴い、従来のケース単位の取引に加え、ピース単位での出荷や冷凍品をチルド品として出荷する「温度帯変更」の依頼が増加していた。

 冷凍品をチルド品として出荷する温度帯変更では、その時点で賞味期限や消費期限が確定するため、商品ごとに期限表示ラベルを貼り付ける必要がある。従来は30〜40アイテム分のラベルを発行し、商品名を確認しながら手作業で対応していた。明太子とたらこのように外観の判別が難しい商品もあり、目視と手入力による作業では、ラベルの取り違えや日付の入力ミスを防ぎきれない課題を抱えていた。配送センターでは新たな業務対応に向けて処理量を増やすことが難しく、品質維持と処理能力向上を両立する仕組みが求められていた。

 そこで野田彦は、凸凹のある商品や冷凍商品へのラベル貼付を自動化できるS-ROBO Proを採用した。同製品は3Dカメラで商品の高さや位置、向きを計測し、不揃いな商品や無地のパッケージでも貼り付け位置を自動検出する機能を備える。また、現品のJANコードを読み取ることで商品画像や情報を表示し、正しいラベルと照合しながら作業できる点も評価した。

 導入の結果、従来は2〜3人で約8時間を要していたラベル貼付作業が約3時間に短縮された。手作業では1時間あたり約200枚が限界だった処理能力は600枚以上へと向上し、約3倍の処理スピードを達成している。JANコードによる照合で取り違えや入力ミスが抑えられ、貼付精度も向上した。機器の操作は外国人スタッフでも2日ほどで習得でき、安定した運用体制が整った。

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自動化されたラベル貼付の様子

 作業効率化により、野田彦では新規や追加の依頼を積極的に受け入れられる体制が整った。温度帯変更業務を独立したサービスとして適正料金で請け負うことが可能となり、新たな収益源となっている。今後は1日5000〜6000枚規模の処理を目指し、品質を担保しながら新事業の拡大を進める。

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