カスミ、テナント向け水光熱費の請求を標準化 工数6割減と属人化解消

2026年8月26日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 カスミは、店舗に入居するテナント向けの水光熱費請求業務にドリーム・アーツのノーコード開発基盤「SmartDB」を採用し、2026年5月から全店で本格運用を始めた。8月25日、ドリーム・アーツが発表した。不動産管理部門の担当者が自らシステムを構築し、請求業務にかかる工数を約60%削減するとともに、業務の属人化を解消した。

 首都圏を中心に食品スーパーマーケットを展開するカスミは、各店舗に入居する500以上のテナントに対し、電気やガス、水道の使用量に応じた請求を行っている。インボイス制度への対応で明細書の発行が必要となり、請求業務が複雑化していた。

 既存の賃貸管理システムでは制度変更への迅速な対応が難しく、検針値の確認や料金計算、請求書の照合などをExcelや手作業で補っていた。そのため、業務知識が特定の担当者に偏り、確認漏れや入力ミスが発生しやすい状態だった。基幹システムの刷新には1年以上を要することから、既存環境を維持したまま周辺業務を迅速にデジタル化できる手段として、2025年11月にSmartDBの採用を決めた。

 SmartDBの選定にあたっては、現場担当者が自らアプリを構築・改修でき、制度変更に柔軟に対応できるノーコード基盤である点や、複雑な請求ルールを標準機能で実装できる点を評価した。導入から運用まで一貫した支援体制が整っていたことも決め手となった。

 同システムでは、店舗やテナントごとに異なる契約条件や算定方法をマスタ化し、料金を自動計算する仕組みを整備した。請求情報の一元化により、手作業や二重入力を削減し、担当者の経験に依存しない体制を整えた。システム開発は不動産管理部門の担当者がドリーム・アーツの伴走支援を受けながら約3カ月で進めた。

 導入の結果、対象業務の工数は月あたり約15人日から約6人日へと約60%削減され、業務の進捗や作業負荷の可視化も進んだ。カスミは、業務ルールの標準化によって安定運用が可能になったとし、現場主体で短期間に改善を図れた点を評価している。今後はドリーム・アーツの支援を受けながら、継続的な業務改善を進める考えだ。

ニュースリリース