トキコシステムソリューションズは、TOKIUMが提供する「TOKIUM AI明細入力」を採用した。8月25日、TOKIUMが発表した。月間4000件を超える請求書の仕訳入力をAIで自動化し、年間約130時間の業務工数を削減する見込みだ。属人化していた勘定科目の判定を標準化し、経理業務の効率化を図る。
トキコシステムソリューションズは、1937年創業の岩谷産業グループの計装機器メーカー。計装機器の開発や製造から給油所の設計施工、法定検査、医療機器開発支援まで幅広い事業を手がけている。
全国約45の拠点と複数の事業部門を持つ同社では、同じような支出でも部署や用途によって適切な勘定科目が異なっていた。明確な判断基準を設けにくく、担当者の経験に依存した運用が続いており、請求書の仕訳入力が属人化している点が長年の課題となっていた。
TOKIUM AI明細入力の採用にあたっては、AIが取引内容や金額、取引先名、過去の仕訳データから勘定科目を判定して入力できる点を評価した。事業部ごとに異なる仕訳ルールにも対応でき、これまで担当者の経験に頼っていた判断業務をAIへ置き換えることで属人化を解消できると判断した。また、担当者が修正した内容をAIが自動学習し、利用を続けるほど精度が向上する点も選定の決め手となった。
同社では今回のシステム刷新により、自社ルールに沿ったデータ化を進め、仕訳入力にかかる工数を年間約130時間削減できると試算している。AIによる判定の標準化によって、担当者を問わず一定の処理品質を維持できる体制を整える。
トキコシステムソリューションズの古川氏は「拠点や部署ごとに勘定科目の振り分けが異なる当社では、その判断に多くの工数を費やしてきた。自社のルールに沿ったデータ化を実現でき、仕訳入力の工数が年間約130時間削減できる見込みだ。担当者の経験に頼っていた判断がAIで標準化され、誰が担当しても一定の品質を保てる点にも期待している。今後は仕訳入力などの定型作業をAIに任せ、経理部門がより付加価値の高い業務に集中できる体制を目指していく」と話している。