オリジン東秀、経費精算基盤刷新で年7000時間の効率化見込む ガバナンス強化も

2025年9月26日20:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 弁当・総菜販売や飲食店事業を手がけるオリジン東秀は、経費精算業務の効率化やガバナンス強化を目的に、TOKIUMの経費精算システム「TOKIUM経費精算」と請求書受領システム「TOKIUMインボイス」を採用した。9月25日、TOKIUMが発表した。今回のシステム刷新により、年間7000時間の工数削減を見込む。パート・アルバイトを含む全従業員を対象に精算業務のルールを統一し、ペーパーレス化を推進することで、全社的な業務基盤の整備と内部統制の強化を図る。

 同社は会計システムのリプレースを機に、経費精算システムの刷新を検討していた。従来のシステムはインボイス制度に未対応で、手入力や紙のファイリングといった手作業が経理部門の大きな負担となっていた。また、システムの利用対象が社員に限られていたため、パート・アルバイト従業員を含めた全社統一の精算フローが確立されておらず、ガバナンス面でも課題を抱えていた。さらに、年間1万5000件近い請求書処理の効率化も求められていたという。

 TOKIUM製品の採用にあたっては、パート・アルバイトを含む全従業員が追加コストなく利用できるライセンス体系を高く評価した。加えて、経費精算と請求書処理を単一のプラットフォームで完結できる点も選定の決め手となった。

 今回の導入により、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応するための税額計算や確認作業が自動化され、業務負担が大幅に軽減される見込みだ。請求書の受領代行や領収書の完全ペーパーレス化機能によって、紙の印刷、ファイリング、保管といった業務も不要になる。これまでシステム利用の対象外だったパート・アルバイト従業員もTOKIUM上で経費精算が可能になることで、従業員の利便性向上と内部統制の強化を両立させる。

 同社財務経理部長の堀川信太郎氏は、今回の導入について次のように述べている。「インボイス制度への対応や紙の伝票処理は、経理部門だけでなく現場の従業員にとっても大きな負担だった。TOKIUMの導入を機に、これらの定型業務のデジタル化・ペーパーレス化を加速させ、全社的なDXの大きな一歩となることを期待している。特に、パート・アルバイトを含む全従業員を対象に精算業務のルールを統一できる点は、誰もが働きやすい一貫した業務基盤を整える上で非常に重要だと考えている。創出された時間を、従業員がより付加価値の高い業務に集中できる時間にあて、顧客への一層のサービス向上につなげていく」

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