ジェイテクト、自販機型の間接材調達サービスで管理工数を80%削減

2026年7月20日16:13|ニュースCaseHUB.News編集部
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 自動車の軸受関連製品などを手がけるジェイテクトの亀山工場は、現場で使用する保護手袋の管理効率化と過剰在庫の抑制を目的に、ミスミグループが提供する間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow」を導入した。7月17日、ミスミグループが発表した。導入後は手袋の管理工数を約80%、使用量を約20%削減した。今回の取り組みにより、従来の月1回まとめて注文し配布する"配る管理"から、必要な人が必要な時に自ら取り出す運用へ転換し、過剰在庫を抱えない効率的な現場主導の調達体制を確立した。

 ジェイテクトの亀山工場は、自動車産業を支える軸受関連製品を中心に製造する主要拠点である。同工場では研磨や組み立て、品質検査、設備保全といった各工程において日々多くの保護手袋が消費されていたが、その管理運用が課題となっていた。従来は月に1回、工務部が各課へメールで必要な種類や数量を問い合わせ、集計してメーカーへ発注し、届いた手袋を各個人へ配布する運用を行っていた。しかし、多忙な現場からの回答遅れによる催促の手間や、派遣社員の入れ替わり・配置換えに伴うサイズ変更の確認などに多大な工数がかかっていた。また、現場側では欠品による生産への影響を恐れるあまり、見込みで多めに注文して工場内の各所に余剰在庫を抱え込んでしまう状態も常態化していた。

 管理工数と過剰在庫の課題を抜本的に解決するため、同工場はMISUMI floowの採用を決めた。選定にあたっては、工場内に専用 の自販機を常設し、必要な人が必要なタイミングで自ら取り出す運用へと転換できる点を評価した。自販機内の在庫はミスミ側の資産となるため、ジェイテクト側が過剰在庫を自社で抱えるリスクをなくせるのもメリットとなった。また、従来品からミスミの相当品への切り替えが難しい特殊な手袋についても、一部は自販機内に混在させて継続運用できる柔軟な対応力も導入を後押しした。

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工場内に設置されたデジタルサイネージ付きの自販機

 導入の効果として、手袋の集計・発注・配布にかかっていた管理工数は一変し、約80%の削減を達成した。使用者が顔認証などでログインして必要な分だけを自販機から取り出す仕組みになったため、事務側の手配ミスや数量間違いが解消された。現場側にとっても、月の途中で増員やサイズ変更があった際、その場ですぐに適合する手袋を確実に調達できるようになり、臨機応変な対応が可能になった。さらに、想定以上の成果として手袋の使用量自体が約20%削減された。システムから送られる日報を通じて日々の使用状況が可視化されたことや、自販機に設置されたデジタルサイネージで導入効果や目的を社内共有したことで、現場の一人ひとりに高いコスト意識と行動変化が生まれたためである。

 ジェイテクト 亀山工場で工務部日程課の村澤京子氏、および製造部第2生産課の小笠原雄也氏は、今回の手袋管理での成功をモデルケースとし、今後はチップ系統や近接スイッチといった他の工場備品・貯蔵品への横展開を検討している。品目を広げるにあたっては、現場の作業者が迷わずに目的の部品を探し出せるよう、分かりやすい運用設計を重視してミスミ側と調整を進める。同工場は、今回の調達DXの実績を他工場への参考材料としても提供しながら、現場の使いやすさとさらなる管理工数削減を両立した持続可能なものづくり体制の確立を目指していく。

ニュースリリース