自動車販売やOEMグッズ製造を手掛けるナッシュは、営業業務の効率化と情報共有体制の強化を目的に、クラウド型の営業支援・顧客管理ツール「ネクストSFA/CRM」を導入した。5月29日、同ツールを提供するジオコードが発表した。帳票作成機能の活用により、見積書作成にかかる工数を約80%削減し、年間約200万円のコスト削減につながっている。
ナッシュは静岡県藤枝市を拠点に、自動車販売・修理、パーツ製造に加え、缶バッジやアクリルスタンドなどのグッズの企画から自社工場での製造、Web制作、ECサイト運営まで複数の事業を展開している。複数領域にまたがる事業構造の中で、営業活動に関わる情報の一元管理と迅速な共有が課題となっていた。
導入前は、営業活動や顧客・案件情報をExcelや各担当者が個別に管理しており、情報の属人化が進んでいた。本社側では営業状況をリアルタイムに把握することが難しく、案件の進捗確認や見積・受注に関する情報共有にも時間を要していた。また、見積作成などの事務作業にかかる負担が大きく、営業担当者の業務効率に影響していた。
ツール選定にあたっては、複数の製品を比較検討した上で、カスタマイズ性とコストのバランスを重視した。継続的な機能更新が行われている点や、ユーザーの要望を反映した改善が進められている点も評価した。導入初期には、営業担当者が自身の成果や活動内容の可視化に対して心理的な抵抗を持つ可能性もあったが、ジオコードのサポートを活用しながら運用ルールの整備と定着を進めた。
導入後は、営業活動に関する情報に加え、売上や粗利といった数値データも含めて一元管理が可能となり、本社から各拠点の状況を把握できる体制を整えた。従来はExcelを用いて月末に手作業で集計していた売上データについても自動化が進み、集計業務にかかる負担が軽減された。帳票作成機能の活用により、見積書作成の効率化も実現している。
さらに、案件管理機能を通じて過去の商談履歴や対応内容を参照できるようになり、見積や提案時の判断材料として活用されている。他の営業担当者の対応履歴を共有することで、対応手法の標準化や若手社員の育成にもつなげている。また、メールの一括配信機能を用いた顧客への情報提供により、フォロー業務の効率化も図っている。
同社は今後、蓄積した営業データの分析を通じて売上拡大に向けた施策の検討や改善を進めるとともに、国内自社工場の拡張や技術力の強化に取り組む。