マスターズ・トーナメントは、AIを活用した新たなファン向けデジタル機能を採用した。2026年4月6日、IBMが発表した。watsonxを搭載した新機能により、50年以上にわたる大会の歴史や各ショットに関する深い洞察をファンに提供する。30年にわたる両者のパートナーシップを通じ、世界中のゴルフファンにコース上の臨場感を届ける狙いだ。
今回新たに提供される「Masters Vault Search」は、会話形式のシンプルな指示で過去の膨大な動画アーカイブを探索できるサービスだ。IBMの小規模言語モデル(SLM)「Granite」やAIエージェント製品「watsonx Orchestrate」を活用しており、長尺の映像から特定のシーンや象徴的な名場面を瞬時に見つけ出すことができる。光学文字認識(OCR)や音声認識によるテキスト化、シーン検出を用いて映像を分析し、1968年まで遡る結果データなどのメタデータも提供する。
また、3年目を迎える「Hole Insights」も強化された。コース上の映像と過去のパフォーマンス傾向データを組み合わせることで、各ショットが結果に与える影響を詳細に分析する。ボールが静止した瞬間に正確な座標を取得し、過去データと照合してイーグルやバーディーの確率を算出する。開発には伝説的なキャディであるジム・"ボーンズ"・マッケイが助言を行い、正確で文脈に即した分析を実現した。
第90回マスターズ・トーナメントは、4月9日から12日にかけてオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで開催される。