アパホテル、訪日客の検収業務を効率化 WhatsApp活用したAI案内も開始

2026年4月7日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 アパホテルは、訪日外国人観光客向けの「事前チェックイン×AIエージェント」サービスを採用した。4月6日、旅行体験プラットフォーム事業を共同で展開するUPBONDとコスモスイニシアが発表した。急増するインバウンド需要に対応し、フロント業務の負荷軽減と宿泊客の利便性向上を同時に図る。最新のWeb3およびAI技術を活用し、宿泊前から滞在中までをシームレスにつなぐ体験の提供を目指す。

 訪日外客数の急増に伴い、宿泊業界ではフロントでの多言語対応や、法律で定められたパスポート情報の登録、本人確認手続きに伴う待ち時間の増加が大きな課題となっている。また、訪日客側も滞在中の飲食や観光情報の収集において、言語の壁や自分に合った体験の選定にストレスを感じる場面が少なくなかった。今回の施策は、これらの課題をデジタル技術で包括的に解決するために計画された。

 事前チェックイン機能では、宿泊客が自身のスマートフォンからパスポート情報を登録できる。スマートフォンで撮影したパスポート画像から文字情報を自動で読み取る仕組みを備えており、手入力の手間を省いたスムーズな登録が可能だ。宿泊当日はフロントでQRコードをかざすだけで手続きが完了するため、入室までの待ち時間を大幅に削減できる。この機能はバリューコマースとの共同特許技術をアパホテル向けに最適化したものだ。

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宿泊に必要な情報を訪日ゲストが事前に登録できる

 滞在中のサポートを担うAIエージェントは、多くの訪日客が日常的に利用するSNSであるWhatsApp上で稼働する。多言語による施設FAQへの回答に加え、事前チェックイン時に登録された滞在日数や同行者構成などのデータを基に、一人ひとりのニーズに合わせた周辺の飲食店やアクティビティをレコメンドする。

 特筆すべきは、登録された属性や嗜好に関するデータの管理手法だ。これらのデータは宿泊客自身が所有・管理する形式をとる。今回アパホテルで登録した情報は、今後UPBONDらが提供する同サービスを導入している他のホテルに宿泊する際にも、そのまま引き継いで利用できる。チェックインのたびに情報を伝え直す手間を省き、ホテルを越えて個人のデータが移動する次世代の宿泊体験を実現している。

 基盤にはUPBONDの個人主権型ID認証システム「Login3.0」が採用されている。これは特定の管理者に依存しない分散型ID(DID)を技術基盤としており、ユーザーやAIエージェントがそれぞれ専用のWallet IDを保有できる。

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