コープデリ生活協同組合連合会は、取引先との帳票共有業務の効率化を目的に、日本ワムネットの企業間ファイル共有・転送サービス「GigaCC ASP」を採用した。4月21日、日本ワムネットが発表した。従来、紙ベースで行っていた支払い通知や請求書のやり取りを電子化したことで、紙の使用量を約98%削減した。
関東・信越エリアの会員生協を支援するコープデリ生活協同組合連合会は、530万人を超える組合員のくらしを支えるインフラを担っている。従来、取引先への支払い通知書や各種明細などの共有には、膨大な紙の帳票が発生していた。以前は別のオンラインストレージを利用していたが、利用範囲の拡大に伴うID管理の煩雑化やコスト増大が課題となり、既存の業務フローを維持したまま移行できる新たな基盤を求めていた。
選定にあたっては、バッチファイルによる自動アップロード運用を継続できる点や、専用ソフトを必要とせずブラウザのみで完結する操作性を評価した。また、コスト面と運用面のバランスが取れており、取引先にとっても分かりやすいシンプルな設計であることも決め手となった。
現在の運用では、売掛・買掛システムから出力される定型帳票を自動的にGigaCCへアップロードし、取引先ごとに発行したIDを通じて、必要な相手が必要なタイミングで確認・取得できる仕組みを構築している。この「簡易EDI」に近い自動化環境により、単発のファイル送信では困難だった継続的な帳票授受の効率化を実現した。
導入の効果として、紙のやり取りをほぼ解消しただけでなく、受け渡しに伴う手間や確認作業の大幅な削減に成功した。導入以来、大きなトラブルや利用者からの問い合わせもほとんどなく、安定した運用が定着している。
今後は、現在の安定運用を継続しつつ、取引先との確実な情報伝達を支える「データの動脈」として活用していく。コープデリ連合会情報システム第2システム部の堀氏は、本格的なEDIを構築するほどの工数をかけずに、定型帳票の受け渡しを安価かつ確実に自動化したい企業にとって、最適な選択肢であると評している。