ホーユーは、クラウド型経営管理システム「Loglass 経営管理」を活用し、管理会計基盤を再構築した。7月30日、システムを提供するログラスが導入事例インタビューを公開した。配賦および連結処理にかかる工数を従来の5分の1に削減したほか、システムの属人化を解消し、月次報告の安定化と経営意思決定の精度向上を実現している。
ホーユーはヘアカラーや頭髪化粧品の製造・販売を主軸に国内外で事業を展開している。従来、同社の経営企画部経営企画課では独自開発したフルスクラッチの管理会計システムを運用していた。しかし、長年の運用に伴いシステムのブラックボックス化や属人化が進行。月次の報告期限に遅れが生じることがあったほか、新たな分析軸を追加する際にも多額の費用と時間を要するなど、経営環境の変化に柔軟へ対応できない点が課題となっていた。
具体的な作業面では、事業部から提出される表計算ファイル(Excel)の取り込みに約30分、その後の配賦・連結処理に約2時間を要していた。また、処理が停止した際の原因特定にも時間を要し、担当者の業務負担となっていた。
こうした背景から同社は、散在する経営データの一元管理と可視化を可能にするLoglass 経営管理の導入を決めた。フォーマットが異なる表計算ファイルや他システムのデータをローデータのまま集約できる点や、多様な切り口で即時に可視化・分析を行える点を評価した。
新基盤の運用開始により、データの配賦・連結処理工数は従来の5分の1に圧縮された。システムエラーが発生した際も即座に原因を特定できる環境が整い、月次報告の安定性が高まった。
数値の算出根拠や集計プロセスが可視化されたことで、国別や製品別の損益計算書(PL)の正確性が向上。経営層に対して客観的なデータを提示できるようになり、経営環境の急変にも数字に基づいた迅速な意思決定が可能になった。さらに、データ構造の透明化により業務の標準化が進み、異動直後の担当者でも短期間で業務を習得できるなど、持続可能な管理会計体制の確立にもつながっている。
ホーユー経営企画部経営企画課担当者は、「スクラッチシステムではデータのロジックがブラックボックス化していたが、Loglass 経営管理により数値の根拠が明確になり、経営層へ正確なデータを迅速に提供できるようになった。今後はさらなるデータ活用の精度向上と、業務の標準化を推進していきたい」と語っている。