岩手県奥州市は、市公式ホームページで運用している対話型AIチャットボット「easyChat」に音声対話機能を追加した。7月31日、システムの開発を手掛けるEasyDialogが発表した。文字入力が困難な利用者や外国人住民の利便性向上を図り、行政情報へのアクセス性を高める。
奥州市では2026年3月から、市民や事業者向けの問い合わせ対応として生成AIを活用した対話型AIチャットボットを導入し、市公式ホームページ上で24時間365日の情報提供を行っている。行政手続きなどの利便性向上と職員の問い合わせ対応業務の効率化を進めてきた。
今回追加された音声対話機能は、利用者が音声で質問した内容をリアルタイムでテキストに変換し、AIが生成した回答を音声で読み上げる仕組みだ。従来の文字入力にも対応しており、利用者が状況に応じて選択できる。市公式ホームページ上のチャットボットに組み込まれており、外部サイトへ移動することなく利用可能だ。スマートフォンやデスクトップPCなど、主要なブラウザやOSの利用環境に対応している。
奥州市版では日本語のほか、中国語、韓国語、タイ語、タガログ語、ベトナム語、英語の7言語で音声の入力と出力に対応する。日常的な話し言葉を認識する設計となっており、方言や音声認識による一部の誤変換が生じた場合でも、生成AIが全体の文脈を理解して適切な回答を生成する。
さらに、ごみ収集日や分別方法を案内する専用データベースも新しく搭載した。地域ごとの収集区分や品目の情報を登録しており、居住地区に応じた排出方法や収集日を分かりやすく案内する。外部からの攻撃による過剰なアクセスや処理負荷を防ぐセキュリティ対策も講じ、安定した運用体制を整えている。
音声入力の対応により、高齢者や外国人住民、障害のある方など多様な住民が行政情報にアクセスしやすい環境を整える。