松風は、基幹システムとして「SAP Cloud ERP Private」を採用した。7月30日、SAPジャパンが発表した。グローバル展開や持続的成長を見据え、需給一体運用の確立によるサプライチェーンの最適化や、製品別・地域別収益性の可視化による意思決定の高度化を図る。プロジェクトにはソフテスが導入パートナーとして参画する。
松風は歯科材料および歯科用機器の製造・販売を手掛ける。同社は歯科業界におけるグローバルトップ企業を目指し、デジタル歯科領域や予防・口腔ケア分野の強化、海外事業の拡大を推進している。
こうした背景から、従来の基幹システム「SAP ERP」を単に更新するだけでなく、グローバル展開や事業拡張に対応できる業務・データ・管理基盤へと再設計する必要が生じていた。従来は需給全体を統合して管理する運用が十分でなく、地域別や製品別の収益性を横断的に可視化できていなかった。また、人手不足への対応や業務の標準化、属人化の解消も課題となっていた。
プロジェクトでは、標準機能をベースとした業務改革により需給一体運用を実現できる点や、製品と地域の両軸で収益性を分析できるデータ基盤を構築可能な点を評価してSAP Cloud ERP Privateを選定した。AIや分析機能を含む将来的な拡張性や、クリーンコア方針に基づく柔軟なシステム運用が可能な点も採用の決め手になった。
導入により、業務の標準化と自動化を進めて生産性向上を図る。さらに強化したデータ活用基盤を通じ、AIや高度分析を活用した継続的な業務改善も推進していく。