甲州市、A10のセキュリティプラットフォームでクラウドサービス活用を強化

2024年9月9日08:50|ニュースリリース公開日 2024年7月3日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 甲州市は、総合行政ネットワーク(LGWAN)接続系から「Microsoft 365」やそのほかのクラウドサービスに直接セキュアに接続できる環境を構築するため、A10ネットワークスの集約型セキュリティソリューション「A10 Thunder CFW」を採用した。7月3日、A10ネットワークスが発表した。

 甲州市は行政DXの基盤整備を進める中で、Officeアプリケーションをクラウド環境で使うべく、自治体情報システム強靭性向上モデルに準拠したMicrosoft 365の運用方法を検討。いわゆる「三層の対策」で示されたαモデルの発展形で、LGWAN接続系からローカルブレイクアウトで特定のクラウドサービスに直接接続するα´モデルの採用を決断した。

 α´モデルを実現するための製品選定は県内のシステム開発会社であるYSK e-comが支援。ローカルブレイクアウトの先行事例や豊富な導入実績、導入リスクを最小限に抑えるためのA10ネットワークスのノウハウを評価し、Thunder CFWの採用を決定したという。

 Thunder CFWは、ファイアウォールとロードバランサ―の機能を統合したアプライアンス製品。シングル構成で導入され、LGWAN接続系からMicrosoft 365向けの通信を独自のインターネット回線に振り分けている。これにより、α´モデルに準拠したかたちで410人の職員がMicrosoft 365を安全に利用できるようになるとしている。

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甲州市のネットワーク構成図

 Thunder CFWは2024年3月に稼働を開始し、導入初期段階では主にMicrosoft 365のOffice製品へのアクセスに利用している。甲州市は今後、Microsoft 365以外のクラウドサービスの利用環境も低コストで構築できると見込んでおり、クラウドサービスを活用した業務やプロセスの変革を推進していく方針だ。

ニュースリリースURL
https://www.a10networks.co.jp/news/press/A10_CS_JP_KoshuCity_2024.html