三原市、A10の統合型セキュリティ製品でクラウド利用環境を改善

2024年9月9日08:40|ニュースリリース公開日 2024年5月29日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三原市は、LGWAN環境でのクラウド利用とWeb会議の運用改善を目的に、A10ネットワークスが提供するネットワーク・セキュリティ機能の統合製品「A10 Thunder CFW」を採用した。5月29日、A10ネットワークスが発表した。

 三原市は従来、LGWAN接続系端末から仮想ブラウザを使って「Microsoft 365」やグループウェアを利用していたが、慢性的な動作遅延や読込異常が課題になっていたという。また、Web会議はセキュリティクラウド経由で利用できないため、Web会議専用の端末と民間プロバイダーのインターネット回線を用意せざるを得ず、Web会議の事前申請、専用端末の借り受けなどが必要となる煩雑な運用を強いられていた。

 これらの課題を解決するため、三原市は2022年度にローカルブレイクアウトに関する情報収集を開始。2023年6月にはMicrosoft 365のドメインへの対応や簡便な操作性を評価し、A10 Thunder CFWの導入を決定。同年8月から本格運用している。

 A10 Thunder CFWはLGWAN接続系に冗長化構成で導入。クラウドサービス向け通信やWeb会議向け通信をLGWAN網からオフロードし、Microsoft 365やグループウェア、勤怠管理システム、地理情報システムなどのサービスはセキュリティクラウドに、Web会議システムは民間プロバイダー回線に振り分けている。現在、これらのシステムを約1000人の職員が利用しており、接続先も担当部署ごとに制御しているという。

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A10 Thunder CFW導入後のネットワーク構成イメージ

 A10 Thunder CFWの導入により、職員は自分の端末からWeb会議に参加できるようになり、Web会議専用端末が不要になった。また、これまで仮想ブラウザ経由で接続していた勤怠管理サービスも、ローカルブラウザから直接アクセスできるようになり、ストレスフリーな出退勤処理が可能になったという。さらに、従来はインターネット経由で認証が必要になるソフトウェアをLGWAN接続系端末に導入できなかったが、A10 Thunder CFWによって認証に必要な宛先との通信をオフロードできるようになり、ソフトウェアの選択肢が広がったとしている。

 三原市は「αモデルは変化する社会情勢に対応するのが難しいネットワークモデルだが、A10 Thunder CFWによって柔軟なネットワーク対応が可能になった。急激にWeb会議の需要が高まったとしても、職員端末から即座にWeb会議ができるネットワーク環境を整備できている。また、昨今の多種多様なクラウドサービスの利用では、接続先がセキュアか見極めたうえで、サービス単位で職員端末から直接接続することも可能」とコメントしている。

ニュースリリースURL
https://www.a10networks.co.jp/news/press/A10_CS_JP_MiharaCity_2024.html