倉敷ケーブルテレビ、「A10 Thunder CFW」にDNSサーバーを集約し運用コストを大幅削減

2024年9月9日08:30|ニュースリリース公開日 2024年3月19日|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 倉敷ケーブルテレビは、キャッシュDNSサーバとロードバランサの機能を統合した「A10 Thunder CFW」を採用した。A10ネットワークスが2024年3月19日に発表した。これにより、従来13台あった機器構成が2台に集約され、大幅なコスト削減を実現した。

 倉敷ケーブルテレビは、岡山県倉敷市を中心に有線テレビ放送と電気通信事業を展開し地域情報インフラを支えている。事業拡大に伴いキャッシュDNSサーバーを増強し、負荷分散のためロードバランサを導入してきた。しかし、既存設備の保守サービス終了に伴い、新たな設備への移行を検討していた。

 当初は現行機種のリプレースを検討したが、導入費用が高額になることが判明。 そこでDNSサーバー機能を持つロードバランサー「A10 Thunderシリーズ」の見積りを進めたところ、低価格での導入が可能になったためA10 Thunder CFWの採用を決めた。

 今回の導入により、従来ロードバランサー6台、キャッシュDNSサーバー7台で運用していた環境が、冗長化された2台のA10 Thunder CFWに集約された。法人向けサービスのDNS機能はA10 Thunder CFWへ移行し、一般コンシューマ向けは外部委託することでさらなるコスト削減を実現している。また、障害発生時には全ての環境を社内へ切り替え安定稼働できるよう配慮されている。

 運用面では、従来は機能ごとに機器へアクセスする必要があったが、A10 Thunder CFWのWeb GUIから一括管理できるようになり、バージョンアップなども現場で対応可能になった。

 倉敷ケーブルテレビは、A10 Thunder CFW導入によりハードウェア、ソフトウェアの保守費用が不要になったことに加え、サーバー運用が不要になったことで電気代だけでも運用コストを10分の1に削減できる見込みとしている。また、同社は今後のファイアウォール更新時にも「A10 Thunderシリーズ」の活用を検討しているほか、「A10 Harmony Controller」の導入によるDNS通信の可視化など、さらなる環境整備を検討している。

 倉敷ケーブルテレビでは、必要なタイミングで最適な支援が受けられるA10ネットワークスのサポート体制も高く評価しており、CGNATやIPv6移行のトレンドなど、運用面での最適な環境づくりについて今後もA10に相談していきたいとも言う。

ニュースリリースURL
https://www.a10networks.co.jp/news/press/A10_CS_JP_KurashikiCable.html