ナック、動画研修システム「ABILI Clip」導入で研修受講率160%増 サービス品質向上へ

2024年9月9日08:40|ニュースリリース公開日 2024年5月22日|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 宅配水サービス「クリクラ」事業などを手がけるナックは、ClipLineの動画研修システム「ABILI Clip」を導入した。5月22日、ClipLineが発表した。研修をオンライン化することで、受講率とサービス品質の向上を目指した。

 ナックのクリクラ事業では、ウォーターサーバーの製造、配達、メンテナンス、宅配水の製造、配送、容器の回収まで、一連のサービスを全国500社の加盟店と連携して提供している。製品の性質上、衛生管理を重視しており、ウォーターサーバーのメンテナンスは、資格を持つスタッフが年1回、必ず実施することになっているという。

 従来は、この資格取得のための研修を企業内大学「クリクラカレッジ」を会場に集合研修形式で実施していた。しかし、地理的な要因や子育てなどの家庭の事情で参加が難しいケースも多く、受講率が上がらないという課題があった。

 その解決策として研修のオンライン化を進め、多くのスタッフが資格を取得できる体制構築を目指し、ABILI Clipを導入した。全国の主要都市6カ所で年24回実施している研修の一部をリモート化し、従来の対面研修と組み合わせたハイブリッド形式に変えたという。対面研修ではコミュニケーションやチームワークの醸成、マインドセットなどにフォーカスし、資格制度や各種スキル研修の事前トレーニングなどはリモートで学べる体制にした。

20240522_nac.png

 メンテナンスに関するリモート研修では、本部が手順を「お手本動画」として保存し、スタッフは手持ちのデバイスで動画を再生して学習する。その後、実際に洗浄などの動作を実践し、動画を撮影してABILI Clipにアップロードする。本部担当者は動画でメンテナンス作業を評価し、合否判定するという流れだ。

 従来、年間の研修受講者は80~90人程度だったが、導入は約130人に増加し、受講率は昨年比で約160%まで向上したという。受講者からも、「納得いくまで動画を何回も見直したり、忘れてしまった知識を繰り返し確認して理解を深めたりできるようになった」とリモート研修のメリットを評価する声が寄せられているという。

ニュースリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000011390.html