星野リゾート、決済基盤刷新で円滑な宿泊体験を追求 Adyenで予約から会計まで一元化

2025年7月29日11:57|ニュースCaseHUB.News編集部
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 星野リゾートは、予約時からチェックアウトまで一貫したなめらかな宿泊体験の提供を目的に、Adyenの決済プラットフォームを採用した。7月29日、決済プラットフォームを提供するAdyen Japanが発表した。従来の対面、オンライン、KIOSK端末で個別だった決済システムを統合し、複雑な決済業務の効率化を図る。まずは温泉旅館ブランド「界」から先行導入し、将来的には国内外の全施設へ展開する。

 星野リゾートは「旅を楽しくする」をテーマに、「星のや」「界」など6つのブランドを中心に国内外で71施設を運営している。ホテル運営では、宿泊予約から実際の滞在まで期間が長く、滞在中にも利用料金の追加や変更が発生するなど、決済シーンが多岐にわたるという特徴がある。

 これまでの決済システムでは、対面決済、オンライン決済、KIOSK端末でそれぞれシステムが異なっていた。そのため、各システムの統合や新規開発、不具合発生時の対応に困難が生じていた。こうした課題を解決し、決済によって非日常的な体験が損なわれることを防ぐため、決済基盤の刷新を決めた。

 新たな決済プラットフォームの選定にあたり、複数のシステムを一元的に統合・管理できるAdyenのシングルプラットフォームとしての強みを評価した。加えて、今後の海外展開を見据え、グローバルでの豊富な導入実績や、セキュリティが担保されたプラットフォームであることも重要な決め手となった。また、事前予約から滞在中の追加料金、チェックアウト時の会計まで、宿泊体験における全ての決済を統合する仕組みを内製で開発・拡張できる点や、インバウンド需要の増加に対応するための決済エラーや不正利用への対策機能も評価された。

 星野リゾートは2025年7月から、界ブランドのホテル運営システムにAdyenの決済プラットフォームの先行導入を開始しており、今後は国内外の全施設に展開する予定だ。

 星野リゾート情報システムグループの久本英司氏は、「非日常をお届けする星野リゾートは、追加利用のお会計やチェックアウトの混雑など、決済によって現実に引き戻される瞬間を解消し、予約時からチェックアウトまでお客様になめらかな宿泊体験を提供したいと考えている。事前予約からチェックアウトまで、一気通貫の決済体験を提供でき、システム開発・統合がしやすく、さらにインバウンドやグローバル展開にも対応できるセキュアなプラットフォームとして、Adyenを採用した」と述べている。

ニュースリリース


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