AGC、ユーソナーでリード活用とマーケ運用効率化、配信精度向上

2025年6月18日19:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 AGCは、展示会等で獲得したリードの活用強化とマーケティング運用の効率化を目的に「ユーソナー」を採用した。6月17日、ユーソナーが発表した。

 AGCは、グローバルに事業を展開する総合素材メーカーであり、ガラス、電子、化学、ライフサイエンス、セラミックスなど多岐にわたる分野で事業を展開している。化学品カンパニーにおけるマーケティング・営業推進部門では、マーケティングオートメーション(MA)ツールの導入後も、リード活用までの時間や外部委託比率の高さに課題を抱えており、新たなソリューションの導入に踏み切った。

 従来、AGCでは展示会等で取得したリード情報を外部ベンダーに委託し、整理・登録作業を行っていた。このため、MAツールでメール配信ができるようになるまでに1カ月近くを要することがあり、タイムリーな顧客アプローチが難しかった。また、リードの整理や登録プロセスが社内で把握できない「ブラックボックス状態」で、マーケティングPDCAを自社で回す体制構築が課題となっていた。

 こうした状況を打破するため、AGCはユーソナーのソリューションを導入した。ユーソナーは日本最大規模の企業データベース「LBC」を活用し、業種や売上高、従業員数など企業属性情報とリード情報を自動的に紐づける機能がある。これにより、手作業によるリードと企業情報の紐づけ作業が大幅に削減され、タイムリーなアプローチが可能となった。

 導入の決め手は、従来の推測を含む手作業に頼っていた運用から脱却し、正確で信頼性の高い企業データベースを活用できる点だった。また、外部委託コストと比較して、運用効率化やスピード向上による費用対効果の高さも大きなポイントとなった。

 ユーソナーの導入により、リードの獲得からメルマガ配信までにかかる期間が1カ月から数日に短縮された。また、企業や人ごとに適切な情報をピンポイントで配信できるようになり、メルマガやターゲットリストの作成精度も大幅に向上した。さらに、MA運用のブラックボックスがなくなり、信頼性も高まった。外部委託コストの削減も実現している。

 AGC化学品カンパニーSCM推進部マーケティング推進グループリーダーの田中友保氏は、「これまでは獲得したリード情報がMAで活用できるようになるまで1カ月近くかかることもあり、せっかくのご縁を活かしきれない場面が多かった。ユーソナーを導入してからは、誰にご案内すべきかの精度が向上し、データに基づいた判断と運用が一段階レベルアップした。以前は手作業でなんとか回していた作業が、自動化によって無理なく当たり前にできるものになった。メルマガやイベント案内の運用において、今ではなくてはならない存在になっている」とコメントしている。

 今後の展望として、AGCは属人的・外注依存だったマーケティング運用を見直し、社内で継続的に改善・実行できる体制の構築を進める。ユーソナーとMAの連携により、単なる一斉配信ではなく、案内を必要とする企業や人に最適なタイミングで意味のある情報を届ける運用を目指す。短期的には、メール配信の精度向上やリードの関心度に応じたタイミングの最適化をテーマに、属人化や手作業に頼らないマーケティング運用の定着を図る。

ニュースリリース


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