BMW、要件管理をCodebeamerで一元化 次世代設計のデジタル基盤を構築

2026年4月2日19:15|ニュースCaseHUB.News編集部
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 BMWグループは、次世代デジタルエンジニアリングの基盤として、PTCのALM(アプリケーションライフサイクル管理)ソリューション「Codebeamer」を導入した。4月1日、PTCが発表した。数百に及ぶ分散した従来型の要件管理システムから脱却し、単一の統合されたデータモデルへ移行した。これにより、メカトロニクス分野における開発の効率化や、AIを活用したエンジニアリングワークフローの導入を加速させる。

 プレミアム自動車分野でグローバルリーダーを目指すBMWグループは、車両開発の複雑化に伴い、機械、電気、ソフトウェアといった異なる分野を横断した一貫性のあるプロセス構築を課題としていた。従来は部門ごとに分散した要件管理システムを利用していたが、製品開発のスピード向上と品質確保のため、エンタープライズレベルでの標準化とデジタル・コンティニュイティ(デジタル継続性)の実現が必要になっていた。

 こうした背景から、同社はグループ全体の要件管理の標準としてCodebeamerを採用した。Codebeamerは、ソフトウェア開発だけでなく、ハードウェアを含めた製品全体のライフサイクルを管理できるALMソリューションだ。今回の導入により、BMWグループ全体で共通のデータモデルを利用できる環境が整った。

 Codebeamerの採用により、設計から製造に至るまでのトレーサビリティが強化された。単一の共有データモデルを活用することで、メカトロニクス分野の統合開発が容易になり、サプライヤーとのコラボレーションもより効率的に行えるようになった。また、この統合環境はスケーラブルな基盤として機能し、同社が推進するAI対応のエンジニアリングワークフローを導入するための土台となる。

 PTCは、Codebeamerを含む製品ポートフォリオを通じて、インテリジェント製品ライフサイクル(IPL)というビジョンを掲げている。エンジニアリングにおける製品データ基盤を構築し、その価値を企業全体に拡張することで、AIを活用した変革を支援する狙いだ。製品データの幅広い活用により、企業は高品質な製品を迅速に市場投入し、複雑な規制への対応力も強化できる。

 BMWグループは今後、この新しいデジタル基盤を活用し、複雑化する車両開発のプロセスをさらに最適化していく。一元化されたデータ基盤をもとに、次世代のモビリティ開発における競争力を高めていく。

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