MonotaROは、全社共通の帳票基盤として、REQWAREが提供する帳票ソリューション「StimulsoftEX for OutSystems」を採用した。4月1日、REQWAREが発表した。ローコード開発プラットフォーム「OutSystems」と連携させ、部門ごとに最適化されていた帳票業務の標準化を推進する。これにより、大量の明細出力における処理性能の大幅な向上と、運用負荷の軽減を目指す。
MonotaROは、BtoB向け間接資材のECサイト「モノタロウ」を運営する企業だ。2885万点を超える膨大な品揃えとデータ基盤を強みに、物流からITシステムまでを自社で運用・開発している。しかし、帳票業務においては部門ごとに異なるツールが利用されるなど、個別最適化や属人化が課題となっていた。
従来、基幹システムから帳票を出力する際はプログラムを手組みしてレイアウトを作成していたため、わずかなデザイン修正にも膨大な工数を要していた。属人化によるミスも発生しやすく、技術的負債となっていたことから、全社的な観点での帳票基盤の整備が急務となっていた。
新たな帳票基盤の選定にあたっては、国内外4製品による比較検証を実施した。その結果、圧倒的な処理パフォーマンス、自社環境でインフラを増強できる柔軟な運用性、OutSystems基盤との親和性の3点を高く評価し、StimulsoftEXの採用に至った。特に処理性能の検証では、50000明細の帳票出力において、他製品と比較して約3分の1の処理時間で完了することを確認した。
導入後の効果として、帳票改善のスピードが向上した。一般的な文書作成ソフトに近い直感的な操作性により、従来は数日を要していたレイアウト調整が、数分から数十分で対応可能になった。現在は、OutSystemsで開発した社内業務アプリの管理帳票や、他システムと連携した商品ラベルの出力などに活用されている。大量印刷を伴う現場運用においても、高い処理性能が安定稼働に寄与している。
今後は、各物流拠点への展開を進めながら、ツールの一本化と帳票づくりの標準化をさらに加速させる。将来的にはAIの活用も視野に入れ、自然言語によるプロンプトで帳票レイアウトを作成できる環境の構築を目指す。
MonotaROオペレーショナルエクセレンス部門の麻生修平氏は、「StimulsoftEXは、必要に応じてAPIを呼び出して自社で共通部品を用意できるなど、自由に拡張できる点が内製化文化に合致していた。今後は、顧客ごとの細かなレイアウト要望に動的に対応できるよう活用を深め、誰もが迅速かつ柔軟に帳票を作成・改善できる環境に発展させていきたい」としている。