ヤハタ、倉庫管理システムとAGV連携で入出庫生産性150% 内製化へ着手

2026年9月4日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ねじや鋲などの締結部品を供給するヤハタは、無人搬送ロボット(AGV)とオンザリンクスの倉庫管理システム(WMS)「INTER-STOCK」を連携した物流システムを構築した。9月3日、オンザリンクスが発表した。入出庫業務の生産性が従来比150%に向上したほか、AGVエリアの在庫差異をほぼゼロに削減した。ヤハタはソースコード開示と内製化支援モデルを活用し、現場主導で物流システムを改善・拡張する内製化体制の構築を進めている。

 ヤハタは自動車、農業機械、建設機械、家電など幅広い産業向けに締結部品のグローバルな供給ネットワークを展開している。需要変動や環境変化に合わせて倉庫の分散や集約を行ってきたが、取扱商品や物量、作業動線が日々変化するなか、従来型の固定設備やパッケージシステムでは現場の変化へ柔軟に対応しにくい課題を抱えていた。

 システム選定にあたり大手ベンダー製品も検討したものの、改修のたびにベンダーへ見積もりや開発を依頼する構造では、現場の改善アイデアを迅速に反映できない懸念があった。そこで、自社の業務や事業成長に合わせてシステムを自ら育てていく方針を掲げ、ソースコード開示と内製化支援を提供するオンザリンクスのINTER-STOCKを採用した。

 新システムではINTER-STOCKとAGVを連携させ、夜間にAGVが棚を移動して翌朝の作業体制を自動で整える運用を整えた。作業者が倉庫内を歩き回って商品を探す負担を減らした結果、入出庫業務の生産性が150%に向上し、AGVエリアでの在庫差異もほぼゼロに抑えられた。また、作業者の経験や身体的負荷に依存しないオペレーションを確立した。

 今後は今回の取り組みをモデルケースとし、国内外の拠点への展開と物流システムの内製化を進める計画だ。現場で生まれた改善を自社でシステムに即座に反映し、その成果を他拠点へ波及させる自社開発体制を整え、2030年の創立100周年に向けた競争力強化を目指す。

 ヤハタ執行役員西日本営業本部長の塚由氏は、「今回の取り組みで大きく変わったのは、生産性や在庫精度だけではない。これまで社内で影になりがちだった物流部に光が当たり、主役として動けるようになった。物流を単なる作業やコストとして捉えるのではなく、自分たちで改善して会社の競争力につなげていく意識が現場に生まれている」としている。

ニュースリリース