デンソー、AI活用で加工技術データの構造化を推進、アバナードが支援

2024年9月9日08:00|ニュースリリース公開日 2023年9月7日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 デンソーは、加工技術の研究開発を加速させる「加工DX」において、アバナードの支援の下、AIを活用したデータ構造化を進めている。2023年9月7日、アバナードが発表した。

 デンソーでは、加工技術に関する情報やデータが社内に散在しており、その所在は属人化していた。データの収集は経験や伝手に頼らざるを得ず、活用にも紙やデジタルなど媒体やフォーマットが異なるデータの手作業による構造化が必要で、非効率な状況だった。

 アバナードは、デンソー社員に対しナレッジ蓄積のメリットを実感してもらうためのワークショップを開催。併せて、非構造化データをAIで構造化するPoC(概念実証)を提案した。PoCでは、フォーマット変換などの技術検証を経て、散在する非構造データの自動構造化を確認。「GPT-3およびGPT-3.5による構造化検証」では、データにタグを付与してデータカタログ化し、必要な情報が検索できるかを検証した。データカタログ化には、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で動作する自然言語処理技術を活用したデータ分析プラットフォーム「Avanade Insight Discovery」を活用。Azure OpenAIのGPTを解析リソースとして活用し、デンソー内のナレッジと合致させて検索できるよう、セキュリティを担保しながら設計した。

 Avanade Insight Discoveryの導入効果をデンソーは「ナレッジの蓄積だけでなく、学習させることで、より自社のニーズに合った検索、情報活用を促せたことを実感している」とコメントする。アバナードの体制については、「ワークショップで現場の悩みや課題を洗い出す提案力、最新のテクノロジーを活用できる技術力、マイクロソフト製品の導入に強みを生かしたソリューションなどのサポート力の3点が評価された」と述べている。

 デンソーは今後、社内チャットボットの実現に向け、生データと構造化データで検索精度がどの程度変わるかについて、サンプルデータを用いた実証効果の検証を継続する。

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